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酒を飲まない習慣

 断酒21年のヨウスケです。

 「20年以上断酒している」

と言うと

 「どうやってお酒を止めたのですか?」

訊かれることがあります。

 「どうやって?」

というのは酒を止める方法を訊きたいのか、それとも酒を止める過程を知りたいのか分かりませんが…。

そもそもアルコール依存症にまでなった人間にとって、酒を止める方法など果たしてあるのでしょうか…?

1つだけ言えることは

現在は酒を飲まない習慣がついている。

ということです。

 また、「意志が強い」と褒め言葉を頂くこともあります。

 意志とかではなく、飲まないのが当たり前になってきているので、別に飲みたいとも思わないし、飲めない苦しみを感じることも現在はありません。

 逆に飲んでいた頃は

 毎日飲む習慣がついていた。

 と考えることもできるかもしれません。

 仕事帰りにビールを買ってきて飲む。

 友達と会ったらとりあえず乾杯。

 何をするにでもとりあえず1杯。

「お前は習慣なんて言えるような生ぬるい飲み方してなかったよ!」

 と周囲にいた人からは突っ込まれそうですが、当たり前のように飲んでいたのを、とりあえずこの場では習慣と考えても良しとしてください。

 その毎日当たり前のように飲んでいた習慣を、飲まない習慣に変えるには相当なエネルギーが必要でした。

 ともすると、すぐ飲んでいた頃の生活、考え方に戻ろうとします。

まして体調も良くなってくると少し嫌なことがあったり、逆にいいことがあったりしても、「やけ酒」「祝い酒」と飲む理由をつけて飲みたくなる。

  断酒して3年くらいは「飲みたい」「いや、飲まない」と揺れる気持ちの中で過ごしていたように思えますが、徐々に飲酒欲求は薄れてきて、飲まないのが当たり前になってきました。

 何が言いたいかと言えば

 飲んでいた習慣を飲まない習慣に変えるには、何年間かは「飲まない」という意志の力や我慢も必要かと思います。

 しかし、飲まない生活が当たり前になってくると体調も頭の調子も良くなってきて、何よりも

アルコールへの囚われから解放されて「楽」である

 ということです。

 あれだけ酒を止めたら何を楽しみにして生きていけばいいのか不安でしたが、酒を止めても、というより止めた方が世の中に楽しいことは、たくさんあると気がつきました。

 飲んでいた頃は全くと言っていいほど無縁であった恋愛も現在はちゃんとしています(笑)。

 何よりアルコールが切れる時の、あの地獄のような苦しみを二度と味わいたくないというのが、断酒を継続させている1番の理由かもしれません。

 


 

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