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お笑いバトル! コントについて

大御所の芸人さんも言うてましたが、お笑いに勝負をつけるべきなのか??  芸人を続けていると1度は考えますね、これは。

吉本の芸人を続けるということは誰かを蹴落として這い上がっていかないといけないわけで。そうなると必然とバトルという入れ替え戦があるわけです。

負けていい勝負というのはないのですが、芸歴を重ねて色々な劇場に出させて頂いてますと妙な安定感が出てくるわけですね。 今、俺らのお笑いをしてる環境ってどうなってる?? これが率直な思い。 

今の自分たちは、負けたことを悔しいとちゃんと思えるか? 悔しくないとダメだと。
自分は負けてもポジティブといいますか。これはこれ、それはそれ。 長い目で見たら、最終的には他の人には出来ないネタが絶対に出来るといった希望的観測が上回ることがあるんですけど。

7.8年ぶりに改めてバトルを経験して思ったことは、相方の動物君の方が負けず嫌いだということです。 元々、百獣の王ぐらい自尊心が高く、自分が傷つくのを避けてきたような感じでしたが、何年経っても負けた時の横顔を見ると、常に動物君の方が悔しそうです(笑)

理想は、何歳になっても勝ち負けがつくような人生であれば刺激的なのでしょうが。
なかなか、精神的には大変な作業だと感じます。

バトルには、簡単に言うと社員票、作家票、お客さん票などありまして。
もちろん人気のある芸人さんはお客さん票を多数取りますし。奇天烈コント師でも大爆発すれば多少はお客さん票が入りますが、地の人気に差があり過ぎるとその差は埋めれません。

じゃあ、作家票を取りに行けばという単純な話ですが、ここはハッキリ言って好き嫌いもあるし、ピンポイントで狙うなんて事は到底無理なことだと思います。 
若手の時、この作家さんの曜日のオーディションはめちゃくちゃウケてても絶対に落ちてしまうことがありました。 他の曜日では合格するのだけれど。 その時は、地獄のチケット買取システムでしたから、その作家さんが担当の曜日がわかった瞬間に2人とも来月のオーディションのクジ運しか考えてなかったほどです。

明らかに、こっちの事苦手やろうなと思う社員さんの時はもちろん票は伸びないし、そうなるとお客さん票がものを言うのだが、既婚者ガチムチコント師がネック。

バトルというのは、その劇場の顔を上の人が決めるわけで、お笑いであって尚且つビジネス的な側面もあります。 

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