【2023.09.08】銀行預金も投資の一種
こんにちは。danskです。
みなさんは、ご自身の資産をどのような形で保有していますか?
銀行預金?株式?不動産?債券?仮想通貨?
今は色んな資産の形がありますが、大半の方は円預金に置いているケースが多いのではないかと思います。
今回は私の資産に対する持論を書いてみたいと思います。
銀行の円預金に預け入れるとはどういうことか?
■銀行預金は投資の一種
ほとんどの方は、会社やご自身の事業で得た収入から、生活費や経費を払って、手元に残ったお金を貯蓄していくと思います。
その際、銀行の円預金に預入をしているケースが大半だと思います。
銀行の円預金は、銀行に保管してもらっているだけという金庫のような役割と思われている方もいるかもしれませんが、実はその認識は正しくありません。銀行はお客様の預かり資産を元手に、貸出をしたり、投資をしています。
銀行は優良な企業へ企業や個人に融資をして、その利息収入によって、利益を上げます。その利益の一部を預金者に還元する形態を取っています。
銀行の貸出できる上限額は、法定準備率によって決まります。法定準備率とは、銀行が預金の一定割合を、日本銀行に預け入れなければならない率のことです。法定準備率が下がると、銀行が貸し出すことができるお金の量が増えるという仕組みになっているのです。(信用創造については長くなりそうなので、省略します。)
また、預かった預金を運用するために、日銀の当座預金や有価証券、債券等に投資して運用をしています。
ざっくりですが、以上が銀行の仕組みの説明でした。
この銀行の仕組みを間接金融といいますが、実は私が預け入れているお金は、間接的に色んな人や企業に投資され、運用されているのです。
もちろん、普通預金は1000万円まで元本保証がありますので、投資しているという感覚はないのも当然ですが、銀行を通して、間接的に投資をしていることになります。
ところで、銀行預金から得られる金利は都市銀行で0.001%です。預金を預けてもらって、銀行は利益を得ているにもかかわらず、金利は0.001%です。これは銀行が得た利益の大半が預金者に回っていないことの証拠でもあります。国の緩和政策の影響でもありますが、実態として、預金者への還元ができていないことになります。
■円を持つ=日本国を信頼する行為
今度は少し見方を変えて、円について考えてみます。
日本円は日本政府・日本銀行が発行する法定通貨です。今はいろんな通貨が溢れていますので、一応法定通貨が何かの定義を確認しておいて下さい。
「私たちが国民の皆さんのために通貨を発行しますので、皆さんこれで商売をしてくださいね。」と、日本政府・日本銀行が発行したものが円です。
昔は金(ゴールド)と日本円は交換でき、金を裏付けに発行されていました(金本位制)ので、日本円を発行する都度、金を保有する必要があった訳です。ですが、金にも限りがあるわけで、途中から、裏付け資産は持ちません!と決定しました。
ですので、今は日本国・日本銀行を信頼して円を利用する形になっています。基本的には日本国・日本銀行が潰れない限り、存在し続けます。そして、国民が日本円を信頼する限り、存在し続けることになります。
そして、日本円を持つということは、その通貨を信頼して保有しているということになります。更に、銀行で円預金を保有するということは、円で資産を保有し利益を得る行為ということになるのです。
投資の意味
ここで、「投資」の意味について確認してみます。
銀行の普通預金に預入して、大儲けをしてやろう!という人は居ないと思いますが、利益を少額でも得ながら、銀行を通して間接的に投資をしているので、銀行預金に預けるという行為自体は、意識していなくとも、投資をしていることになっています。
言い換えれば、銀行の資金運用力を信頼して、投資をしているということにもなるのです。
あとがき
1回でサクっと終わろうと思ってたら、序盤の説明で長くなってしまいました💦知っている人には簡単な内容で恐縮です。
銀行預金が投資の一種という認識は持ちにくいですよね。でもこの仕組みが分かれば、銀行が誰にお金を貸して利益を得ているのか、なんで融資の審査が厳しいのか、ネット銀行の方が金利が高いのか等々、色んなことが見えて面白いですよー。
続きはこちら。
【2023.09.10】資産を持ちながら世の中に価値を提供する
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