断捨離亭日乗（2024年3月）
今月は期末・年度末でバタバタ、相変わらず平日は独り黙々と在宅勤務を熟しコレと言ったネタもなく、週末は前橋を走り回る生活ですが、おかげさまでつつがなく暮らしております。
6年近く前に中古の住宅を購入して以来、窓ガラスの複層化や照明のLED化、IoT機器を導入して遠隔監視や自動化など、こまごまとリフォームをやってきましたが、引っ越し当初よりトイレの水が常にチョロチョロ流れるのが気になっていて、「今年の夏頃トイレリフォームでもやろうかね」と親父と話していた矢先、月初めに親父から「水が止まらない」との電話が来て、週末帰宅しタンク内を調べたところ、フロートバルブが排水弁にうまく嵌まらず、いつまで経ってもタンク内が満水にならない → 水が出っ放しになると判断し、計画を半年前倒してトイレリフォームをお願いしようと、近所のリフォーム屋さんへ相談に伺いました。
人感センサーで便器の蓋が自動で開閉したり、泡洗浄とか言った付加仕様は不要と割り切り、ベーシックなモデルで価格を抑えた分、壁・床・天井の張替をお願いしました。
リフォーム工事は週末金曜日、朝一番に職人さんに来ていただき、午後3時前には終了しました。
先人が残した壁の穴開け痕や通気口の汚れ、窓周りの壁紙の切り込みなど気になる箇所が一気に解消し、冷たいイメージだった大理石柄の床を、温かみのある色に貼り替えて親父にも好評です。
トイレリフォームの翌日は、街なかの「アーツ前橋」で開催中の「前橋の美術2024－やわらかなバトン－」を観に行くついでに、上階の「前橋シネマハウス」で上映中の「マエストロ: その音楽と愛と」を鑑賞。
昨秋あたりからSNSの広告で頻繁に見かけて気になっていたものの、動画配信契約をしていないため見られずにいましたが、タイミング良く地元で鑑賞できるのはありがたいことです。
作曲家・指揮者・教育者などの顔を持つ「レナード・バーンスタイン」の物語であること以外の情報は一切なく観ましたが、音楽映画というより娘から見た家族の物語でした。
予想外のストーリー展開（とは言うものの、そう言われればそうなのかも、と思い当たるふしもあり）と監督兼主演男優が若い頃のバーンスタインに非常に似ているのには驚きました。
本物のレナード・バーンスタイン
今月も各界の著名人の訃報が飛び込んで来ましたが、鳥山明氏の訃報は多くの方がいろいろな思い出を語られていました。
Wikiによれば1980年に「Dr.スランプ」の連載が始まったそうで、確かに中学生の時分、同級生に漫画雑誌を見せてもらい、アラレちゃんがウルトラ警備隊の衣装を着ていたのを見て、ものすごく細かい描写が印象に残っていて、「この調子で書き続けるのは大変だろうなぁ」と子供ながらに思ったものです。
子供の頃からマンガやゲームには接しない生活が続いたので、その後の氏の活動は全く知りませんでしたが、2014年に購入した「スズキ・ハスラー」のイメージキャラクターに採用されて、しばらくディーラーへ行くたびに「Dr.スランプ」グッズをいただきました。
そもそもハスラー自体がマンガみたいなクルマなのに加え、氏独特のデフォルメが効いて、いかにも楽しそうな雰囲気が伝わってくるイラストです。
クラシック音楽界からは、ピアニストのマウリツィオ・ポリーニ氏の訃報が全世界を駆け巡りました。10年くらい前に一度誤報が流れたことがありましたが、とうとうこの日が来てしまったかという感じです。
70年代のドイツグラモフォンに残された数々の名盤の中でも、同郷のアバドと組んだバルトークのピアノ協奏曲は、激しいピアノ演奏（まさに打楽器！）とアナログ録音技術の集大成とも言える音の良さで一番のお気に入りです。
数年前に「アバド再発見」と題して発売されたCDに同梱のブックレットに記載の、1971年5月31日楽友協会大ホールのプログラムによれば、2曲の交響曲の間にバルトークの２番が演奏されてたようです。
若き日のポリーニとアバド、オーケストラはウィーンフィルですから興味は尽きません。なんとか「ポリーニ再発見」として世に出ないかとファンの一人として思います。
少し前までは今年の桜は早く咲くのではないかと言われていましたが、なんだかんだ寒い日が続いて、月末になってようやく開花のニュースが伝わってきました。（カバーの桜は、中旬に前橋の近所で撮影した河津桜です）
今月の「撮り鉄」
あちこちからイベント列車の情報が入るようになり、週末ごとに何を撮ろうか、悩みながらカレンダーに書き込むことが多くなります。
今年はどんな写真が撮れますやら、ご笑覧いただければ幸いです。
