原線維の海
こんにちは!杏奈です。
バイオテンセグリティについて綴る第二弾は身体全体に拡がる小さな原線維のお話です。
まず私達の身体の最初の第一歩に注目していきたいと思います。
進化はこの際横において、私達の身体の第一歩は何かというと「受精卵」ということになります。受精卵は「細胞」ですから、この「細胞の中」に注目します。
一般的に細胞といえばこの画像のように細胞小器官がたくさんいて様々な働きをします、というふうに解説される訳ですが、今回は「細胞骨格」というものに注目します。
細胞内には網目状に細かい線維が張り巡らされていて、小器官の通り道になったり、細胞の形を形成したりしています。細胞がその種類によって様々に形が異なるのもこの細胞骨格が独自の形を形成してくれているからです。この細胞骨格は「核」を安定させるという働きもあります。
受精卵も細胞な訳ですから、その内側にはこのような細かい線維が張り巡らされています。そしてその受精卵が細胞分裂して、そして折り紙を折るように変化して、徐々に胎児の身体が形成されていきます。
そうして人の身体が形成されていく訳ですが、私達の身体を形作っているものが、一つの細胞のように同じく全身に張り巡らされています。細胞骨格が細胞の形を形成しているように、身体全身に細かい原線維が張り巡らされ身体の形を作ってくれています。
この原線維は皮膚の下から、全身へ、全細胞を繋ぎ、細胞核へと繋がっています。
全身は瑞々しい蜘蛛の巣のような原線維の海が拡がっているのです。
これが私達の身体のベース(土台)。
原線維の海の中で骨や様々な器官が浮かんでいる
それが私達の身体だということです。
まるで「生命の場」ともいえるベースを私達は持っているということです。
これを一般的には「Fascia」とか「間質」とか
「生体マトリックス」とか言われています。
(個人的には生体マトリックスという呼び方が好きです😁)
今回はここまで、続く(o^^o)