浄土宗全書4附言
明治42年(1909)5月に刊行した『浄全』第4巻に付録された附言を紹介します。
なお旧字を常用漢字等現在通用の漢字に直し、適宜読点を加えました。
第四巻附言
一、従前の例により、本巻に収むる所の稿本の種類、並に該稿本所蔵家の芳名を列記すれば左の如し、
(書目) (稿本種類) (稿本所蔵家)
法事讃 (元禄版) 宗教大学
法事讃私記 (宝永版) 同
法事讃私記見聞 (未詳) 同
法事讃私記私抄 (寛文版) 松濤松巌師
観念法門 (元禄版) 宗教大学
観念法門私記 (宝永版) 同
観念法門私記見聞 (未詳) 同
観念法門私記私抄 (寛文版) 不染信翁師
往生礼讃 (元禄版) 宗教大学
往生礼讃私記 (宝永版) 同
往生礼讃私記見聞 (未詳) 宗教大学
往生礼讃私記拾遺抄 (寛文版) 不染信翁師
般舟讃 (元禄版) 宗教大学
般舟讃私記 (宝永版) 同
般舟讃私記見聞 (未詳) 同
般舟讃私記私抄 (寛文版) 不染信翁師
行儀分私記見聞 (享保年中縁山活字版) 松濤松巌師
臨終正念訣 (寛文版) 某師
一、本巻に収むる所の行儀分本書五巻並に私記八巻は、往昔元禄宝永の頃、良仰師古版本の衍脱魯魚を検校匡正して、梓に上せし者を用ひ。本会にては、更に牒文の起頭に記号黒三角を加へ、牒文の所在を知るに便し。印刷上の便法に従ひ、原本の傍註にありし者は、冠頭に掲げ、冠頭にありし者は、冠註として各部の巻尾にこれを出せり。而して私記本文の字側に小白圏あるは、冠註あるの標号にして、巻尾に出せる冠註は、原本の巻数別、丁数別によりて、之を区分せり。されば冠註を見んと欲する人は、本文の行間に附しある原本の丁数を見、之を参照せらるべし、
一、本巻を出版するに際し、参考又は原稿として、書籍を貸与せられたる、宗教大学及び白蓮社戒宏、松濤松巌、不染信翁、吉川沢誠諸師の厚誼を謝す。
明治四十二年五月二十五日 浄土宗宗典刊行会
追記、浄土宗全書既刊巻数及其発行年月左の如し。
浄土宗全書第二巻(明治四十一年七月)
浄土宗全書第三巻(明治四十一年十二月)
浄土宗全書第四巻(明治四十二年五月)
浄土宗全書第五巻(明治四十一年十二月)
浄土宗全書第七巻(明治四十年十二月)
浄土宗全書第八巻(明治四十一年四月)
浄土宗全書第九巻(明治四十一年八月)
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