近世浄土宗

浄土宗の歴史では近世が一番面白いと思っている浄土宗の僧侶

近世浄土宗

浄土宗の歴史では近世が一番面白いと思っている浄土宗の僧侶

最近の記事

法然展(京都・後期)で展示される絵伝の詞書

https://www.kyohaku.go.jp/jp/exhibitions/special/honen_2024/ 翻刻は『法伝全』より https://www.jozensearch.jp/pc/ 本朝祖師伝記絵詞(臨終の場面) 次年正月二日より老病のうゑに、日來不食殊增氣。 凡此兩三年、耳も不聞、心も耄耄として前後 不覺にましましけるが、更如昔明明になりて、 念佛つねよりも增盛也 仁和寺に侍ける 尼、上人往生の 夢に驚て、參じ 給ける 病床のむしろに、 人人問た

    • トーハク常設展に展示されている拾遺古徳伝の詞書

      本館3室で拾遺古徳伝(常福寺)が展示されているので、詞書を法伝全から紹介します。 https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=7795 「真宗重宝聚英」を確認して改行 第8巻 法然上人の臨終(法伝全p639) 同二年正月二日より、老病不食、ことに増氣せり。 すべてこの三四年、耳目惽暗として、色をみこゑ をきくこと、ともにつまびらかならず。而に終焉 の期にのぞみて二根明利なること昔

      • 法然展で展示される絵伝の詞書

        現在「法然と極楽浄土展」で展示されている法然上人絵伝の詞書を『法然上人伝全集』(法伝全)から紹介します。 会場でぱっとメモしたので、違う箇所を紹介しているかもしれません。 『法伝全』のデータはこちらから見ることができます。 https://www.jozensearch.jp/pc/ 原本の写真について『勅伝』は「続日本絵巻大成」、善導寺本と妙定院本は「法然上人絵伝集成」、常福寺本は「真宗重宝聚英」を確認して改行しました。 法然上人絵伝(勅伝)知恩院 第31巻 七箇条制誡の

        • 法然上人絵伝の諸本

          現存する法然上人絵伝 【全巻揃っているもの】 ・伝法絵流通(本朝祖師伝記絵詞)善導寺 4巻(四巻伝)室町時代の模本。原本は1237年成立。 ・法然聖人伝絵(琳阿本)妙定院 9巻(九巻伝)江戸時代の模本 ・拾遺古徳伝絵 常福寺 9巻 1323年の制作 ・法然上人行状絵図(勅修御伝・勅伝・四十八巻伝)知恩院 48巻 1313~1320年の成立 【全巻揃わないもの】 ・法然上人伝 2巻 増上寺 ・法然聖人絵(弘願本)4巻 知恩院・堂本家 1262~1296年の成立 参考『絵伝にみる

          瓜連常福寺から知恩院にあがった歴代

          瓜連常福寺から知恩院の住職になった人は14人いました。浄土宗大辞典のリンクと簡単な説明。 良我(常福寺23世・知恩院41世) http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/良我 秀道(常福寺24世・知恩院42世) ・東山天皇から法然上人に円光大師の諡号を賜る。 http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/秀道 円理(常福寺28世・知恩院43世) ・知恩院住職として初めて大僧正に任官。 ・霊

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          特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」で今日見れる国宝

          https://tohaku150th.jp/highlight/ 頻繁に展示替えがあるので、今日見れる国宝のリストを作りました。リンク先はe国宝です。 ⑥11月22日(火)~27日(日) 第1部 東京国立博物館の国宝 絵画 十六羅漢像 第十二尊者、第十三尊者、第十四尊者、第十五尊者 千手観音像 扇面法華経冊子 地獄草紙 e国宝 - 地獄草紙文化財高精細画像公開システム(「e国宝」)emuseum.nich.go.jp

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          徳本行者ゆかりの寺々

          「徳本行者の生涯と思想」の続編というべきブログ。投稿期間は2006年1月~7月。徳本上人と関係のあった寺院に焦点を当てています。 記事一覧 徳本行者とは? https://blog.goo.ne.jp/iroha585430/e/c537935570c1cff77beb47d88b3f87f6 浄土宗誕生院 ~徳本生誕の地~ https://blog.goo.ne.jp/iroha585430/e/e14543e9618f70d30ff9643fd8505fa5 浄土宗往

          徳本行者ゆかりの寺々

          徳本行者の生涯と思想

          徳本上人の生涯についてまとめてあるブログ。投稿時期は2005年3月~12月と16年以上前ですが、とても勉強になります。 記事一覧 徳本行者とは? https://blog.goo.ne.jp/722231mirei/e/087460f62be079de94600a6d969ec85a三之丞(後の徳本行者)誕生! https://blog.goo.ne.jp/722231mirei/e/64ef513dbbde4dc11cc33c596d4cb230 2歳の中秋の名月の時・

          徳本行者の生涯と思想

          浄土宗全書17附言

          大正2年(1913)4月に刊行した『浄全』第17巻に付録された附言を紹介します。 なお旧字を常用漢字等現在通用の漢字に直し、適宜読点を加えました。    第十七巻附言 一、本巻に収めたる稿本の種類と該所蔵者芳名左の如し、 (稿本) (種類) (所蔵者) 十六門記 (版本) 本会 法然上人秘伝 (享保版) 同 同四巻伝 (写本) 同 右稿本は筑後善導寺の什宝を伝写す、中に於て原本の画図は之を省略せるも、文字もて其意を表し線にて之を囲み原図のありし地に之を置く、又図中の文字は一

          浄土宗全書17附言

          浄土宗全書11附言

          明治44年(1911)10月に刊行した『浄全』第11巻に付録された附言を紹介します。 なお旧字を常用漢字等現在通用の漢字に直し、適宜読点を加えました。    第十一巻附言   (口絵) 記主白旗両上人の尊像と真筆 鎌倉光明寺蔵  (書目) (稿本種数) (稿本貸与主) 浄土宗要集 (文政版) 野沢俊冏師 同五巻見聞 不染信翁師 同十巻見聞 (寛保活字版) 松濤松巌師 述聞制文 (転写) 本会 浄土述聞鈔 (天保版) 宗教大学 同見聞 (天保版) 宗教大学 同口伝切紙 (天保

          浄土宗全書11附言

          浄土宗全書1附言

          明治44年(1911)4月に刊行した『浄全』第1巻に付録された『浄全』1および14巻の附言を紹介します。 なお旧字を常用漢字等現在通用の漢字に直し、適宜読点を加えました。    第一巻並第十四巻附言   第一巻 (ロ絵) 弥陀如来尊像 奈良東大寺蔵 釈迦如来尊像 嵯峨清凉寺蔵 中将法尼筆称讃浄土経 当麻奥院蔵 (書目) (稿本種類) (稿本貸与者) 正依三経 (大雲点) 梶宝順師 異訳三経 野上運外師 傍説浄土教論集 (矢吹慶輝氏編) 往生論 (義山校訂本) 野沢俊冏師 往

          浄土宗全書1附言

          浄土宗全書15附言

          明治43年(1910)10月に刊行した『浄全』第15巻に付録された附言を紹介します。 なお旧字を常用漢字等現在通用の漢字に直し、適宜読点を加えました。    第十五巻附言 一、本巻に収めたる稿本の種類並に稿本貸与諸師の芳名左の如し、 (書目) (稿本種類) (稿本貸与者) 九品往生義 (寛文版) 不染信翁師 往生要集 (貞享版) 宗教大学 往生要集記 (元治版) 同 往生拾因 (貞享版) 同 往生拾因私記 (未詳) 同 往生講式 (元禄版) 本会 決定往生集 (寛文版) 宗

          浄土宗全書15附言

          浄土宗全書16附言

          明治43年(1910)6月に刊行した『浄全』第16巻に付録された附言を紹介します。 なお旧字を常用漢字等現在通用の漢字に直し、適宜読点を加えました。    第十六巻附言 本巻には全書第九輯伝記系譜の中、列祖別伝の一部を収め、口絵には京都知恩院什宝勅修御伝の中より 伏見後伏見後二条三帝の宸翰、並に宗祖法然上人の誕生、開宗、臨終の三段の画を拝写登載す、 今本書を刊行するに丁り、御伝拝写につき厚意を寄せられたる知恩院、及び参考書、印刷稿本を貸与せられたる諸師に鳴謝す、 次に本書に

          浄土宗全書16附言

          浄土宗全書10附言

          明治43年(1910)6月に刊行した『浄全』第10巻に付録された附言を紹介します。 なぜか附言は7月発行になっています。 なお旧字を常用漢字等現在通用の漢字に直し、適宜読点を加えました。    第十巻附言 一、本巻に収めたる稿本の種類並に稿本貸与諸師の芳名左の如し。 (書目)   (稿本種類) (稿本貸与者) 末代念仏授手印 (明治版) 野沢俊冏師 領解末代念仏授手印鈔 (明治版) 野沢俊冏師 授手印伝心鈔 (宝暦版) 宗教大学 領解授手印徹心鈔 (宝暦版) 宗教大学 決答

          浄土宗全書10附言

          浄土宗全書13附言

          明治43年(1910)3月に刊行した『浄全』第13巻に付録された附言を紹介します。 なお旧字を常用漢字等現在通用の漢字に直し、適宜読点を加えました。    第十三巻附言 一、本巻に収むる稿本の種類並に該稿本貸与特志家の芳名を列記すれは左の如し、  (書目)   (稿本種類) (稿本貸与家) 大経直談要註記 (慶安板) 宗教大学 小経直談要註記 (元禄板) 宗教大学 当麻曼陀羅疏 (慶安板) 宗教大学 当麻曼陀羅縁起 (転写本) 本会 浄土金明集 (慶安板) 宗教大学 名号万

          浄土宗全書13附言

          浄土宗全書6附言

          明治42年(1909)11月に刊行した『浄全』第6巻に付録された附言を紹介します。 なお旧字を常用漢字等現在通用の漢字に直し、適宜読点を加えました。    第六巻附言 一、従前の例により本巻に収むる所の稿本の種類並に稿本所蔵家の芳名を列記すれば左の如し、 (書目)    (稿本種類) (稿本所蔵家) 釈浄土群疑論 (宝永版) 林彦明師 群疑論探要記 (寛永版) 野沢俊冏師 浄土十疑論 (未詳) 宗教大学 註浄土十疑論 (享保版) 野沢俊冏師 西方要決 (延宝版) 野沢俊冏師

          浄土宗全書6附言