浄土宗全書13附言
明治43年(1910)3月に刊行した『浄全』第13巻に付録された附言を紹介します。
なお旧字を常用漢字等現在通用の漢字に直し、適宜読点を加えました。
第十三巻附言
一、本巻に収むる稿本の種類並に該稿本貸与特志家の芳名を列記すれは左の如し、
(書目) (稿本種類) (稿本貸与家)
大経直談要註記 (慶安板) 宗教大学
小経直談要註記 (元禄板) 宗教大学
当麻曼陀羅疏 (慶安板) 宗教大学
当麻曼陀羅縁起 (転写本) 本会
浄土金明集 (慶安板) 宗教大学
名号万徳鈔 (寛文板) 宗教大学
徹髄鈔 (承応板) 宗教大学
一、本巻には増上寺開山酉誉聖聡上人の撰述を収むるものなれは口絵に上人の尊影を掲け、その著当麻曼陀羅疏の参考として三曼陀羅図を掲くることとなせり、但し鎌倉光明寺所蔵の当麻曼陀羅図は古画の逸品なるも、年序を経るの久しきために稍鮮明を欠くの恐あれは更に読者の便を謀り、大谷文祐師蔵銅版当麻曼陀羅絵を原図として石版摺に更め、該疏の巻初に挿入することとなしたり、
一、本書を刊行するに丁り書籍の貸与口絵の撮影等につき多大の厚誼を寄せられたる増上寺、宗教大学、鎌倉光明寺、大和の西大寺、極楽寺、並に神谷大周、白蓮社戒宏、太田密道、松濤松巌、不染信翁、吉川沢誠、大谷文祐、岡本貫玉、野沢俊冏の諸師及び諸大寺に鳴謝す、
明治四十三年三月 浄土宗宗典刊行会
追記、浄土宗全書既刊の巻数及其発行年月左の如し、
第二巻(明治四十一年七月) 第三巻(明治四十一年十二月)
第四巻(明治四十二年五月) 第五巻(明治四十一年十二月)
第六巻(明治四十二年十一月) 第七巻(明治四十年十二月)
第八巻(明治四十一年四月) 第九巻(明治四十一年八月)
第十二巻(明治四十二年九月) 第十三巻(今回発行)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?