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Yahooニュースで取り上げられた“失敗しないダイエット”記事について

Yahooニュースに取り上げていただいた【おもしろいほどキレイになる美人のための食事法セミナー】
を取り上げていただき、感謝しています。
ちょっとニュアンスにズレなどを生じているため、解説させていただきますね。

ただ、伝えたい事は「食べ物に善悪をつけず、食事を楽しんで欲しい。」
ということ。

私自身が「これは食べて良くて、これは食べてはいけない。」
という考えからなかなか脱け出せず、食事制限をしてダイエット→リバウンドを繰り返してきました。

「楽してダイエットするなんていう話は全部嘘!」
なんて思っている方は、多いと思いますが、それは以前の私と同じように食事の自縛にハマってしまっている証拠です。

人間の身体や脳の仕組みから、本質を見直す事で、食事制限なく本能でダイエットをすることが、この【おもしろいほどキレイになる美人のための食事法】なのです。

まず、食べる事=生きる事です。
カロリーが無い物を食べていれば痩せる‼
という安易な考えは、絶対にやめましょう。
私も、中学生の頃にカロリーが少ないからという理由で、蒟蒻と寒天、野菜のみを食べて、低体温で救急搬送された経験があります。
その時の体温は34℃代でした。

キレイになるために始めたはずのダイエットで健康を害してしまうなんて本末転倒ですよね?
しかし、私と同じようなダイエットを繰り返し、健康を害してしまう女性が多いことを知り、制限でなく『食事との向き合い方』を考えました。

実際私もこれを実践したことにより、過食がおさまり、リバウンドなく健康な身体となり、減量のある競技のアスリートや、ダイエットをしている女性もこの方法でリバウンドなく過ごしています。


【目次】
1.三大栄養素は抜いちゃだめ!!
2.消化はダイエットの強い味方
3・味覚を整えココロも整える


1.三大栄養素は抜いちゃだめ!!


三大栄養素は、熱量(カロリー)を持ちます。

熱量を摂らないとどんな栄養を摂っても意味がなく、代謝を落としてしまいます。

○○抜きダイエットなど、をしてしまうと身体は入ってこない栄養素を補おうとしたり、その栄養がエネルギーとして働きを担う機能が鈍り、体調不良、ドカ食い、メンタルに影響、シワ、シミ、乾燥、たるみ、抜け毛、ホルモンバランスの乱れなどの原因ともなります。

また、摂取カロリーを下げすぎると恒常性を保つホメオスタシスという機能が必ず働きます。

ホメオスタシスが反応することによって、少なくなったエネルギーをできるだけ使わないようにするので、筋肉が減り、代謝も悪くなります。
つまり、摂取カロリーを下げることによって、減量にストップをかけてしまうのです。
カロリーはもちろん、○○抜き、ささみとブロッコリーなどのように同じ物しか食べないのも同様なことがおこります。
そして、同じ物ばかりしか摂らないダイエットは、栄養が偏り、必要な栄養が摂れず、美容や健康を害する事が多いです。

ダイエット中の三大栄養素といえば、たんぱく質をしっかり摂ることは広まってきたものの、炭水化物や脂質はどうしても抜きがちですが、

脂質→性ホルモン源、大腸のエネルギー源
脂質を抜いてしまうと、便秘になりやすくなります。
そして、ホルモンバランスに影響してしまい、美容の大敵!

オリーブオイルは、使い勝手が良いのでよく使っているとセミナーで紹介しています。
ちなみに、ファットスプリングでなく、ファットスプレットです(笑)
炭水化物→体温を上げてくれる、スタミナ源
最近悪者にされがちな白米は、体温を上げて、スタミナの源、ホルモンの賦活にも必要です。

お米は、持久力の高い炭水化物であり、脂質が少なく、たんぱく質として利用されやすい(16%お米に含まれる)
雑穀を加えることで、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富になり、摂りにくい必要な成分を補うことができ、種類によっては、たんぱく質の利用効率を良くしたり、抗酸化成分を多く含み、身体の機能を高めてくれます。
それに、なんといっても腹持ちが良いので、食べ過ぎも防げます。

私のクライアント様は、絶対に減量中でもお米は抜きません。
むしろ抜かない方が、減量もスムースかつ、健康的で美しいのです。



2.消化はダイエットの強い味方


消化を考えた食事してますか?

実は、ダイエットに限らず『身体づくり』にはとても重要です。

その一つに成長ホルモンが影響します。

成長ホルモンは、脂肪減少、筋肉増強、疲労回復、アンチエイジングなどの効果が言われています。

成長ホルモンはウエイトトレーニング後、睡眠時に多く分泌されていて、特に睡眠時になりますが、食べ物が消化されない状態で寝てしまうと、睡眠中にも内臓が消化をしてしまうため活動し、成長ホルモンの分泌が鈍り、眠りの質も浅くなってしまいます。「痩せたいなら睡眠!!」なんていう記事は、この辺が影響しますよね。

そして、咀嚼。
咀嚼をすることで、消化吸収力や代謝をアップさせます。
噛むことで「胃腸を鍛える」胃腸を筋肉です。
よって、胃腸が活発に動き内臓脂肪が燃えやすくなります。
胃腸を鍛え、「排出しやすい身体」をつくります。
これをすることによって、お腹周りに脂肪がつきにくくなりました。
そして、脂っこいもの、味の濃い物、添加物が多い物などに身体が敏感になり、そういう物を食べた際はすぐに排出する身体に変わりました。

そして、噛むことによりヒスタミンが量産され、満腹感がおこります。
脂肪合成酵素の活性を抑え、ブドウ糖の脂肪細胞への取り込みも阻害されると言われています。

また、消化酵素は深部温度が37℃で最も活動すると言われていますので、お腹周りを冷やさないことも大切です。

 


3・味覚を整えココロも整える


ココロと味覚は、精通しています。

イライラしていたり、落ち込んでいる時、難しい事を考えているとき、好きでないことをしている時など、甘い物や塩味の強い物が欲しくなった経験ありますよね?
また、パソコンやスマホを触りながらなどのいわゆる「ながら食い」をしている状態で何かを食べると甘い物、脂質が多い物、塩味の強い物でないと味が感じられないのです。
いわゆる「太りやすい食べ物でないと味を感じられません」

そして、俗にいう「キレ食い」「ドカ食い」は我慢に我慢を重ねた結果、脳の興奮状態が限界に達した状態を指します。
この状態では、満腹中枢が麻痺している上、甘味、塩味、脂の強い物でないと味を感じなくなってしまいます。
嫌いな人と食事する際も同様です。

逆にリラックスしているときは、繊細な旨味や苦みなどの繊細な味を感じられるようになります。
例えば、外で食べるお弁当や、やり遂げた後のビールなど。

和食は繊細で、目に楽しい物が多いです。

特に、だし、お茶は繊細な甘味、苦み、旨味があります。
その繊細な味を活用し、味覚のトレーニングをします。

ゆっくり、甘味、苦み、旨味を探しながら、ゆっくりお茶やだしを飲みます。
そうすることで、濃い味に慣れてしまった味覚をリセットし、味覚が研ぎ澄まされることで、満腹感を得ることもできます。

海外から帰ってきた時に飲むお味噌汁で「日本人で良かったー!」と思ったことありませんか?
味覚が整う事で、脳がリラックスします。
是非お試しくださいね。


 

参考: 心の神経生理学入門、Blundell, J.E. and Rogers, P.J.(1991) Chemical Senses vol. 4, Appetite and Nutrition. Friedman, M. I., Tordoff, M. G., and Kare, M. R., eds., Marcel Dekker, Inc. NY, pp.127-148.Guinard, J. -X., Pangborn, R. M. and Shoemaker, C. F., J.   Computerized procedure for time-Intensity sensory measurements, Food Sci. 50, 543-546.乾隆子, 中川正(1995)長時間および短時間連続精神的作業負荷による苦味感受性への影響 ―その1―, 日本味と匂学会誌, 2(3), 455-458.乾隆子, 中川正(1996)ヒトののどの渇きと唾液性状の関連性研究, 日本栄養・食科学会誌, 49(3), 131-136.桂木能久, 栗原堅三(1995). 苦味を選択的に抑制する脂質―蛋白質複合体, 表面, 33(3), 172-178.McNaire, D.M. and Lorr, M. (1964). J. Abnorm. Soc. Psychol., 69, 620-627.村元美代, 渡辺雄二, 中川正, 水間桂子, 青木宏(1995), 苦味感覚におよぼすストレスノ影響, 大妻女子大学紀要(家政系)No. 3, 109-120.中川正, 吉村真一(1994)感覚認識定量化装置, 公開実用新集公報, 実開平 6―3820.Nakagawa, M., Mizuma, K. and Takako I., (1996) Changes in taste perception following mental or physical stress, Chemical Senses, 21, 195-200.島田淳子(1990)臨床栄養, 77, 367-375.Wardlow, M.L., (1985) Rapid isocratic procedure for the separation of platelet-activating factor from phospholipids in human saliva by high-performance liquid chromatography, J. Chromatography, 324, 380-384.山本隆(1991)味覚(1), ブレンサイエンス, 2(1), 469-475.Yosida, M. (1986) A microcomputer (PC 9801/MS mouse) system to record and analyze time-intensity curves of sweetness. Chemical Senses, 11, 105-118.
食べてきれいに痩せる 、食アスリートベーシック講座、㈱サモリットからの研究資料、㈱ジェイ・エスからの研究資料

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