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思い出の蒸しパン

今日は娘と蒸しパンを作った。

前に母が蒸しパンミックスを送ってくれていた。

小さい頃大好きでよく作ってもらっていた。

母は娘と一緒作れるようにと

ホットケーキミックスや

プリンミックスなどを

いつも頼んだものに添えて

さりげなく送ってくれる。

普段お菓子作りの好きな私が

忙しさや体調のせいで

作れていないことを知って

これならできるのでは?

と考えて送ってくれていると思う。

そこに、母なりの優しさや気遣いを感じて

いつも有難いなと思っている。


蒸しパンミックスは

粉に水を混ぜるだけという簡単さで

3歳の娘でもできた。

ただ、まだ3歳。

袋から粉をボールに入れるのもぎこちなくて

気を抜くとすぐはみ出して

こぼしたりした。

混ぜる時も大人ほど力がないため

なかなか混ざらない。

そばで見ていて愛らしくもあり、

危なっかしくもあり、

目を離せなくて結構大変だった。


蒸しパンはレンジで作ると3分でできる。

でも、手間をかけて蒸し器で蒸すと

味が全然違う。

レンジに頼りたい気持ちがありつつも

どうせ作るならと蒸し器を使うことにした。


昔は、おばあちゃんやお母さんが

フライパンを使うのと同じくらい

日常的に蒸し器を使う姿を見てきた。

しかし、結婚してから我が家で蒸し器は、

ただただ保管の場所を取るものでしかなく

全く登場してこなかった。

よっこらしょとそれを出してきて

「はて、どうやって使うんだったかな?」と記憶を探った。

おばあちゃんがいつもふきんを蓋の下に被せていた映像が浮かぶ。

でも、あれは何のためだったのか?

めんどくさいからかけるか迷った。


けれど、結局して正解だった。

湯気で蓋にたくさん水がついていた。

危うく蒸しパンが水浸しになる所だった。

どうやらふきんは、

この水分を吸い取るものだったらしい。


出来上がったものを一口食べて

「めっちゃふわふわだ〜」

と目をキラキラさせて

感動する娘の顔を見ると

「作った甲斐があったな〜」

と嬉しかった。


親子の間で受け継がれていく

お菓子作りの経験。

私の中にその楽しかった記憶が

刻まれているように

娘の中にも今日みたいな

初めてする経験や

親子での作業が

残ってくれていると良いなと思う。


ここまで読んでいただき

ありがとうございました!


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