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ブルージャイアントエクスプローラー5巻

いつも発売を夫婦で楽しみにしている漫画
ブルージャイアント。
5巻を読んでの感想を綴っていきます。

と、その前にブルージャイアントという漫画のあらすじを載せておきます。

ジャズに心打たれた高校3年生の宮本 大は、
川原でサックスを独り吹き続けている。
雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。
「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」
努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。
無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は
仙台、広瀬川から始まる。


現在シリーズ3作目で、仙台から始まった物語はヨーロッパ編へと続き、
アメリカ編の真っ最中です。
旅の中で描かれる風景や多種多様の人物がとても魅力的に描かれています。

*このあとネタバレありです!


5巻すごくすごく面白かったです。
先に読んだ主人が「ブルージャイアント読んだ?面白いよ」
と何度も勧めてきた理由が分かりました。

今回の巻では
エクスプローラーが意味するように
「冒険者」としてのロマンを感じられる内容でした。

それは、仲間と別れてひとりでアメリカ大陸を車で横断するシーンを読んでいた時のことです。


孤独と向き合いながら、お金もどんどん減っていき、知らない土地や人に囲まれて、ネガティブになってもおかしくない場面。


そんな時でも、胸の奥底から自由とワクワクが抑えきれないダイの様子が描かれていて読んでいてこちらまで心が震えました。


描写力がとにかくあるので、絵が動いているような、

絵の中で登場人物が役者のように、身振り手振りで言葉を伝えてくれているような感覚になり、より人物の心情が伝わってきます。

人間を描かせると右に出るものはいないという漫画家さんなので、

登場人物が出れば出るほど、キャラクターや人間性がみえて面白いです。

5巻の前半はダイが1人で旅をするのですが、後半には沢山の登場人物が描かれてどんどん引き込まれていきました。


この漫画はやっぱりめちゃくちゃ熱いです。読み終わると胸が温かくなります。


後半でダイが皿洗いをしている途中にアントニオが登場し、散々な言葉をぶつけられているのに、ダイは何も言わず抱きしめて、お礼を言うシーンがありました。

口では暴言を吐きつつ、ダイのもとにかけつけてくれたアントニオに対して、そのことをちゃんと分かって言葉で返さず心で受け止めハグで返すという場面。

ダイとアントニオの性格の違いや関係性がよく表れた粋な演出に心打たれました。

新しいキャラクターアントニオと、新天地で無一文からダイがサックス1本を武器に世界一のプレイヤーを目指していく姿が楽しみです。


ここ数年おすすめ漫画を聞かれたら迷わず、
「ブルージャイアント」と答えています。

ジャズプレイヤーの話というのとハードカバーだからか、なかなかみんな手にとって読んでくれないのですが、“青年漫画のワンピース”のような存在だと思っています。

万人受けする作品だと思うので、ぜひ読んだことのない人は1巻だけでも読んでみてください!


☆ここまで読んでいただきありがとうございました☆


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