面白かった恋愛漫画②全員片思いなのに前向きになれる「きみの横顔を見ていた」
「きみの横顔を見ていた」を読みました!
2024年の講談社漫画賞を受賞した作品です。
青春の群像劇で、読み応え抜群です。
恋愛関係を描くことに収まらず、人間の成長や粋な言葉のやりとりが描かれています。
少女漫画というより、青春小説を読んだ感じがしました。なので普段少女漫画を読まない男性にもおすすめできます。
主人公(光)が親友の恋人を想像するところから始まり、主人公が主人公らしく描かれていないところも新しいです。
4人の視点で物語が展開されていきます。
わたしは「おしゃべりできない高橋さん」に特に感情移入しました。
おしゃべりが苦手な高橋さんは国語の松平先生に文章を褒められたのをきっかけに、書くことを頑張り先生への気持ちを募らせる中で成長していきます。
わたしも高校時代、好きな国語の先生がいてその先生をきっかけに本を読むようになったことを思い出しました。
引っ込み思案な性格も高橋さんと重なるし、自分が書いた文章を認めてもらえた時の気持ちもすごく理解できました。
そんな高橋さんがとことん落ち込み自分であることを辞めたくなった時に松平先生からかけられた言葉で変わっていくシーンは見ものです。
いつもクールで生徒たちに核心をつくコメントをする松平先生視点の物語も今後登場するようなので、とても先が気になっています。
絵のタッチも好きです。
唇の描き方が艶っぽくて、人物の魅力を引きたてているなと思います。
ひとりひとりの心情が丁寧に描かれた作品。少女漫画の可能性を一気に広げてくれる作品だなと思いました。
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