小学校⑤
小学生の頃、スクールカーストという言葉がない時代だった。その当時、その言葉があったら確実に最下層にいたと思う。歴史を習う高学年になると、「士農工商えたひにん」という言葉を習うと、確実にえたひにん扱いされる。それほど、小学生は残酷な生き物である。
同級生との付き合いがとにかく下手な人間だった。自分の中にある正義感が強すぎて、「真面目すぎる」というレッテルが貼られ、人が遠ざかっていく。不真面目がいいとは思わないが、バランスがいい正確だったらもっと有意義に小学校を過ごすことができたと思う。「正直者がバカをみる」というけども、バカ正直だったこともあり言葉通りバカを見た。
真面目さと正直さが格好のからかいやいじりのネタになり、下校時に集団下校時の餌食になる。同級生から。
四面楚歌まではにはならなくても、常にその状態に近い感じだった。一応、グループの中には入れてくれるが、必ずしも中心のメンバーではなく、タイミングが合えばすぐに首切りされる立場だった。クラスの中の調整弁のような感じで、断られることも多々あった。
長期休暇の前になると、東○アニメ劇場みたいなクーポンを持った大人が小学生相手に校門前でそれを配っていた。そのクーポンを使って映画を見に行くグループもあった。
上記でいうと、休憩時間のドッジボールには入れてくれた。校区外の映画を見に行くグループには入ることができなかった。
少人数でグループを作って何かする際は、特に苦労した。指定の人数になったところからグループが完成され、自分は必ず売れ残る。