『息が合う』の本当の意味とその真髄
【毎週月曜・木曜12時ブログ更新中】
どうも、DANiLOです。
本日は『息が合う』と言う表現を深掘りして
その奥の深さに、共に溺れていきたいと想います。
1.『息が合う』とは?
「息が合う」という言葉は、日本語で非常に豊かな意味を持つ表現です。
音楽の演奏などで、素晴らしいパフォーマンスを発揮した際に
『息が合ってる!』と表現しますよね。
「息が合う」とは、複数の人が無言のうちにタイミングや動きが一致し、
スムーズに物事を進められる状態を指します。
言葉を交わさなくても相手の考えや意図が自然に分かる、感覚的な一致や
例えばチームで作業するときに、それぞれの役割が見事に噛み合い、
無駄がない調和的な動きなどを指します。
「息が合う」状態の背景要素(原因として影響を与えるもの)
共通の経験や目標
同じ目的を共有していると、自然と行動が合いやすくなります。
長い付き合いの中で、互いの癖や思考パターンを理解している。
非言語的なコミュニケーション
表情や仕草から相手の意図を感じ取る能力。
言葉ではなく直感的な理解が重要。
互いの信頼
相手が何をするか信じて任せることで
躊躇や確認が減り、スムーズに動ける。
具体的な場面での「息が合う」
①音楽やパフォーマンス
バンドや演奏者同士が、練習と直感で一体感のある演奏をする。
たとえば、リズムを保ちながら即興演奏する際、言葉なしで互いを感じる。
②スポーツやダンス
チームスポーツでは、パスや動きが完璧に一致する。
ペアダンスでタイミングが合い、動きが美しく見える。
③職場やプロジェクト
チームでプロジェクトを進める際、役割分担がスムーズで、
結果的に短時間で成果を出せる。
日常生活での人間関係、夫婦や友人同士で、相手が何を考えているかが瞬時に分かり、円滑に会話や行動が進む。
2.実際に息を合わせるとどうなるか?
ここからが面白くなってきます。
実は、私DANiLOは鬱やパニックを抱えていたので
20代〜30代は命懸けで改善策を探し続けてきたのですが、
辿り着いた答え(私を救ってくれた)が【呼吸】でした。
様々な呼吸法を組み合わせて、自分の症状が緩和されたり
人生観がガラッと変化して生きやすくなった経験から
独自の呼吸法を生み出し、CDのリリース、呼吸の指導、
ワークショップやセミナーを開催して
4年ほど、その活動を生業としていました。
その過程で「実際に誰かと息を合わせる」という
ワークを200名ほどの方に実際にやっていただきました。
AさんとBさんがペアになって向かい合って座ります。
「同じリズムで呼吸をしてください」と私が誘導します。
そのワークを10分ほど行います。
すると…
「実際に誰かと息を合わせる」とこういう事が起きる
このワークを行なった結果、3つのパターンが生まれました。
①片方が気持ち良い感覚を体験をして
もう片方がしんどい感覚を体験する
②両方がしんどい感覚を体験をする
③両方が気持ち良い感覚を体験をする
同じワークでも、3つのタイプに別れました。
なぜそうなるのか?解説していきます。
①片方が気持ち良い感覚を体験をして
もう片方がしんどい感覚を体験する
<解説>
この状態は片方がもう片方に息を合わせている状態です。
息を合わせている状態というのは多くの場合、
自分の呼吸のペースと違うので、しんどいと感じます。
しかし、呼吸を合わせられている方は
“心地よい” “気持ち良い”と感じます。
なぜ、そうなるかはこの後説明しますね。
②両方がしんどい感覚を体験をする
<解説>
この状態は両方が相手に息を合わせようとして無理をしている状態です。
しかし、互いの呼吸のリズムがぎこちなく噛み合わないため
“しんどい”と感じます。
③両方が気持ち良い感覚を体験をする
<解説>
これが理想的な状態です。
なぜならば、“どちらかが相手に息を合わせている”のではなく
“自然と息が合った”
つまり
“シンクロした”
状態になっているのです。
実は、近くに居る人が同じリズムで呼吸をすると
人は安心感を感じます。
分かりやすい例として私のワークショップに参加された女性が
「子供の夜泣きで悩んでいます。何か良い呼吸法はありますか?」
と尋ねられたので、
「泣いているお子さんを抱っこして、呼吸を合わせてみてください」
とだけ伝えました。
次回お会いした時に「夜泣きがなくなった」とその女性は
嬉しそうに私に言いました。
同じ動作をしたり、同じリズムで呼吸をしたりすると
人は深い部分で安心感を感じるのです。
3.『息が合う』の本当の意味とその真髄
結論。
「息が合う」のは、
どちらかが相手に「息を合わせる」のではなく、
どちらも「呼吸がシンクロしている」状態のことを言います。
ある意味、人智を超えた不思議な力が働いている状態でもあります。
これは
【『メトロノームに合わせるのが苦手』を克服する“秘技”】という記事と、
深く関連していることなので、興味がある方は是非とも一読くださいね♫
メトロノームに忠実に演奏するためには、
「合わせる意識」よりも「同期する意識」の方が
断然はやいので演奏も呼吸においても大事なのです。
4. 息が合う(シンクロする)ためのポイント
息が合う状態が素晴らしい!ということはよく分かりましたね。
でも、どうすればそれが出来る様になるの?!
そこが知りたいですよね。
「息が合う」状態を目指すためには、
以下のポイントが重要となります。
①感覚を養う
つまり、感じる力
② 観察力を養う
「息が合う」「息がシンクロする」この状態を作り出すのには
必ず「相手」が必要となります。
相手ありきの話
相手の仕草や表情を注意深く見る。
③ 共通体験を増やす
一緒に時間を過ごし、経験を重ねることで互いの理解を深める。
④ 柔軟性を持つ
自分の考えに固執せず、相手に合わせる心の余裕を持つ。
⑤ 信頼関係を築く
互いを尊重し、安心感を与える。
まとめ
「息が合う」状態を作るためには、まず自分自身が相手に対して心を開き、自然体でいることが重要です。その上で、相手との経験を積み重ねることで、その感覚はさらに深まるでしょう。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
愛を込めて
DANiLO