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挫折しないリスク

私の備忘録も兼ねた記事です。

失敗は何かを失う可能性がありますし、挫折は自分自身を苦しめることになるので、両者ともに人生では回避したいものです。

そして、より高い確率で成功を手に入れられるようにするためにも、あるいはより最短距離で成果を出すためにも、常に目的意識をもって自分に必要な情報を仕入れ、その情報に従って進むということは、近年よくビジネス書などでもいわれていることです。

しかしながら、世界のホームラン王こと王貞治さんは、失敗や挫折こそが自分自身の人生に最適なバイブルのもととなると仰っています。

人間はね、そんなにかしこくないから、失敗しない限り学べないんです。
(中略)
答えの"引き出し"が少ないとしたら、それは失敗や挫折が足りないんです。

王貞治・岡田武史『人生で本当に大切なこと』(幻冬舎新書)

自分が犯した失敗や躓いた挫折こそが自分を助けてくれる引き出しになるそうです。だからこそ、失敗や挫折無しでは、成功へのヒントになる引き出しも手に入れられないそうです。

もっとも、王さんは、目的意識の重要性は常々唱えられています。何のために、どういう意図で、その練習をするのかといったことを徹底的に考えることの大切さは述べられています。

しかし、全ての練習で当初の目的通りの成果が得られるわけではありません。思惑が外れて、練習や自分の打った手が不作に終わる、つまりは失敗や挫折となるということは、野球界に限らず世の中溢れていることだと思います。ただし、王さんの考えでいくと、自分の思い描いた通りに事が進まないこそがチャンスなわけです。その失敗や挫折が、将来の自分を助けてくれるヒントになるわけです。


私は今日、大学の先輩と談笑していました。談笑の中で、先輩が

過剰に「何のためにこれをするのか」と気にするタイプは、良い例と悪い例に極端に分かれる

と仰りました。

「何のためにこれをするのか」と気にして良いタイプとは、諸々の目的意識をあぶり出した結果、自分が必要だと思ったことに対しては一直線に努力できるタイプのようです。

一方、何に関しても「何のためにするのか」という部分を空想上の世界だけで考えを膨らませ、結局行動量が少ないタイプ、極端にいうと「何のために」と考えることで行動から逃げているタイプは、考えているようで現実から目を背けているわけなのでよろしくないということになりました。

王さんのいう失敗・挫折も、行動しないと生まれないものです。まずは行動、考えるにしてもその後行動ということの大切さを学びました。

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