ビリ魔女 第3話 選ばれし者のみ扱える魔法具
花織「愛子ちゃん、落ち着いたかな?」
愛子「は、はい。
異界、恐ろし過ぎです💦
本当に、有り得ない世界ですよ!
ところで、花織さんは、水筒魔法を使えるんですか?」
花織「使えないよ。」
愛子「えっ?
じゃあ、どうして、この水筒に保冷や保温の魔法が掛けられたり。
炭酸飲料やビールを入れても、保存ができるんですか?」
花織「あいにく、私は詳しく知らないし。
製造会社で働いている訳じゃないからね。
う~ん、そうだな…
一言で言えば…
化学と技術の結晶なんじゃないかな?」
愛子「かがく?と技術の結晶?」
花織「先人やご先祖さま達が、何百回、何千回、何万回と試行錯誤を繰り返して生み出してきた、知恵や叡知の塊。」
愛子「それは、魔法なんじゃ...」
花織「私は、技術だと思うんだけどね。
電気や石油がないと、作れなけどね。」
愛子「でんき?せきゆ?」
花織「ほら、目の前を走ってる車は、ガソリンか電気がないと走らないし。」
愛子「えっ?!
あの箱型の入れ物の事ですか?」
花織「そうそう。」
愛子「ちょ、ちょっと待って下さいよ!
あれ、丸い輪の魔法具を持った人の魔法じゃないんですか!?」
花織「確かにハンドルは、魔法具とも言えるかな。
う~んとね。
車自体が魔法具で、乗っている人が、魔法具を操っているとも、言えるかな?」
愛子「車、凄過ぎでしょ...」
花織「あっでもね、車は免許がないと運転出来ないよ。
スピードは出るし、凄く重いから、人や物にぶつかるとトンデモナイ衝撃なの。
安全運転の適性がない人は、試験に合格してもダメなんだけどね。」
愛子「つまり!選ばれし者しか扱いが認められない、魔法具という事ですか?」
花織「ま、まあ、そうだね。」
愛子「花織さん、ところで、あの...」
花織「なあに?」
愛子「さっきから、色が頻繁に変わったり、消えたりしているのは...」
花織「信号でしょ?
確か、交通量や時間帯を考慮されて、自動制御で変わるみたいだけど。」
愛子「じどうせいぎょ?
あの枝豆みたいな箱の中に、人が入って、色を明るくしたり、消したりしてるんじゃ...」
花織「人は入っていないよ(笑)
愛子ちゃん、おもしろい事言うね~」
愛子「えっ、えっ…
あの、あの、じゃあ誰が動かしてるんですか?」
花織「多分、機械?とコンピューター?じゃないかな?
もちろん、正常に作動しているかは、遠隔室で人が管理しているはずだよ。」
愛子ちゃんは、目と口を大きく開いたまま止まっている
頭から湯気が出ているみたいだ
花織「愛子ちゃん、ちょっと大丈夫?
しっかりして!」
続く
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【後書き】
お読み頂いて、ありがとうございます。
3話も、なんとか再投稿出来ました🐾
書く作業も、物作りと似ているのでしょうか?
時間も労力も、それなりに掛かります💦
書いても、書いても、次の話しが思い浮かび、生産?製造?が追いつきません💦
小説を書き終えたら、私は何に興味や関心を持つのか?
どうなってしまうのか…
小説の様に、先は見えないし、分からないですね💦
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