アメリカで子宮をとった話、その1
あれから2年たちました。
このことを描こうかな?どうしようかな?って思ってたんだけど、私はアメリカで暮らすとなったとき、不安もあったし、よく色んなことを調べて、誰かの体験談を読んで安心したりしたので、誰かがアメリカで手術になった時のために、参考になったらいいなと思って、描いておこうと決めました。人それぞれ、いろんな形があると思いますが、私のアメリカ手術体験はこんな感じ、ということで。
さて、私は元々、子宮内膜症と子宮筋腫、チョコレート嚢胞などを指摘された過去があり、生理痛、排卵痛も酷く、鎮痛剤無しには生活できないし、不妊治療により内膜症が悪化し、アメリカに来る前は、ディナゲストというお薬で、生理を止めている状態でした。この薬は私にあっていたのか、副作用の方もたいしたことなく、ちょっと悲観的になったのと、体重増加、たまに不正出血くらいで、今までよりも痛みが少なく日常生活できてたので、本当に助かっていました。
しかし。
私はアメリカに来てから、夫の医療保険に一緒に入れてもらってるんですが、ディナゲストは私達の入ってる保険でカバーされておらず、かかりつけになった婦人科のドクターもいろいろと交渉したり助けてくれましたが、結局、保険会社にだめと言われ、自費だと値段が高くてディナゲストには手が出ないため、他のお薬に変えるしかなく、仕方なく変えたのです。(この時、ドクターが、「あなたのFibrosisとMyogaは手術して子宮とったら楽になるから、いつでも連絡してね。」と言ってました。)
アメリカでは医者が必要だと言っても、保険会社がダメと言ったらできないことも多くて、みんなが「医者でもない奴が決めるな」ってよく文句言ってます(笑)
結果、薬を変えて1ヶ月。我慢を重ねたものの、痛みが酷すぎて、夜中に飛び起き、救急センターに行き、かなり強い痛み止め(麻薬系鎮痛剤でした)を使ってもらっても、痛みがとれず、婦人科のドクターに連絡して診てもらったところ、「さっきキャンセルがあって、来週月曜が空いてるから子宮とっちゃう?」となったのでした。本当にラッキーだったなーと思ってます。
このドクターは、英語がイマイチな私にもわかりやすい説明、検査も手際よくて、手術にも自信がある様子、信頼できるっていうのを感じて、手術してもらうなら、この人がいいと初めて思えた人なのです。
そして、聞いてびっくり。なんと内視鏡下子宮全摘出術を日帰りでやるよ、というではないですか!!アメリカでは日帰りが普通らしい。今まで私が勤めていた病院では最低でも3-4日は入院してそうなのに!どうやるんだろう、楽しみー!となってました。
とはいえ、この時の私の1番の心配ごとは痛みでした。なにせ痛すぎて喘息もおきちゃって、もう何が何だか(笑)
ちなみに鎮痛剤は私の大好きなロキソニン(NSAIDs)が入院2日前から禁止されて、アメリカでみんなが知ってるTylenol(アセトアミノフェン)となりました。Tylenol Extra Strength という、強そうな名前のを薬局で購入。手術の前日夜中の23:59まで飲んでよかったので、術前最後のTylenolを前日23:50 に最後のやつを飲み込みました。痛みはあったけど、手術したら終わるんだって思うと、頑張れたっていう感じでした。
さらに私は心臓の疾患もあり、血液サラサラのお薬も飲んでますが、それは3日前から休薬です。
術前準備。日本では自宅でヒビテン液で体を洗うっていうのがなかったので、面白かったです。私が看護学生の頃、実習先での手洗いに使っていたのを思い出しました。
ヒビテン液は、その辺の薬局で手術するんだって言うと、これだよって売り場を教えてくれます。体洗ったらもちろん、ボディクリームとか塗れないのが、この湿度5%の街では地味に辛い。すぐに乾燥で皮膚が痒い。痛みがあったので、痒いくらいなんぼのもんじゃって感じになったのはよかったですね。
手術は朝9時くらいに、指定された病院に行き、受付。
問診票を渡されて、夫に聞きながら、質問に答えます。
余談ですがアメリカでは、薬局や病院、あと学校に入学する時とか、今までの予防接種歴をよく聞かれるので、できたらどこかにメモっておくといいです。DTP(三種混合)、大人用だとT-dapなどと呼ばれてるのかな?はよく質問されます。あとB型肝炎の予防接種もよくきかれます。(私は看護師になってすぐ、B型肝炎予防接種しました。)
問診票を書き終わって、ちょっと待ったらドアの向こうに呼ばれました。
そこではカーテンで区切られた部屋がいくつもあって、その中でもう1度、2枚の使い捨て紙タオルで体を拭きます。他の人は付き添いがいなかったのですが、私の英語が中途半端なため、夫も通訳として呼ばれてました。
そして高すぎるベッドによじ登って私の中では準備完了、あとはアメリカの病院を観察する時間!
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