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練馬区中学校校長強姦致傷事件公判傍聴記・2024年12月2日(被告人:北村比左嘉)
2024年12月2日
東京地裁刑事8部ADE係
718号法廷
事件番号:令和6年合(わ)第34号等
罪名:準強姦致傷、児童買春、児童ポルノ法違反
被告人:北村比左嘉
裁判長:細谷泰暢
裁判官:河村宣信
裁判官:鍵谷蒼空
書記官:足立啓
<法廷の風景>
この事件は、教員であった被告人が、2010年に女子中学生に性的暴行を加え、負傷させたという事件である。校長にまで昇任してから、事件は発覚した。
10時10分には、14人が並んでいる。最終的には、傍聴人は24人ほどになり、うち7人が女性であった。空席はところどころ見られた。
ビデオカメラ撮影後に、入廷してもらう、と職員よりアナウンスがあった。撮影者たちが退廷した後に、傍聴人は入廷する。
記者席は11席あり、すべて埋まる。
検察官は、青年と、眼鏡をかけた髪を短くかった中年男性。その後ろに、がっしりした体格の中年男性である被害者参加代理人が座っている。
弁護人は、眼鏡をかけた痩せた3~40代の男性が一人だけであった。
裁判長は、眼鏡をかけたスキンヘッドの中年男性。裁判官は、頭頂部が薄くなった中年男性と、痩せた短髪の青年。
被告人は、保釈されており、刑務官はついていない。被告用出入り口の所で、軽く一礼し、入廷する。髪の長さは普通であるが、前髪は白髪であり、他は白髪交じりである。中肉で、くすんだ肌の初老の男性であった。大人しそうな印象を受ける。眼鏡をかけ、グレーのスーツ姿であり、青いネクタイをつけている。被告席に座る。
裁判員たちが入廷する。裁判員は、茶髪の中年女性、中年女性二人、青年、中年女性、眼鏡をかけた中年女性と、女性率が多かった。
10時30分から開廷の予定であったが、役者がすべてそろい、開廷したのは、10時36分であった。
裁判長『開廷します。まず、今日』
弁護人『はい、書証提出します』
裁判長らに配られる。Fax通信書、明細、という書証2通である。日付は、前記実の翌日である。作成できなかったやむを得ない事情あり、検察官は同意する。
<弁護人の要旨の告知>
*1、令和6年11月26日付のFax通信書
Aの代理人弁護士より、作成された文書。公判期日、北村より、100万円支払う。賠償の一部として受け取ると。振込口座記載されている。
*2、ATM利用明細
100万円振り込んだことを示す。
裁判長『原本いただいて』
弁護人『結構です』
弁護人から、被告人質問、2,3点。被告人は、証言台の椅子に、一礼して座る。
裁判長『質問ある、よろしい』
被告人『はい!』
被告人は、はっきりとした大きな声で、質問に答えた。
<弁護人の被告人質問>
弁護人『では、弁護人から、被害弁償について。Aさんへの賠償、民事上、長期間が経過し、時効となっている』
被告人『はい』
弁護人『時効権利使えば、義務無くなる。にもかかわらず、払うのは』
被告人『Aさんの苦しみは一生続くものですし、今もまだ苦しんでいらっしゃるということで、私たちのできる精いっぱいの償いは何でもしたいと思って、今回賠償をお支払いすることにしました』
弁護人『100万はAさんの被害に十分か』
被告人『わずかなもので、本当に申し訳ないですが、今私たちのできる限界の金額でして、それでも、何とか受け取っていただければと思いました』
弁護人『今後も、可能なら、追加する』
被告人『はい、精いっぱいさせていただきます』
弁護人『弁償申し出、あったと認識、参加代理人ないと。前回の期日の後に、逮捕時の活動記録、確認した』
被告人『はい』
弁護人『令和5年10月4日付、弁護人は、捜査担当の検察官へのFAX文書』
被告人『はい、拝見しました』
弁護人『何書いていた』
被告人『せめてもの謝罪の気持ちを伝える文書と、賠償金をお支払いしたい意向を、被害者Aさんにお伝えくださいという内容だったと思います』
弁護人『10月4日、申し入れしている』
被告人『はい』
弁護人『終わります』
裁判長『引き続いて、裁判員より』
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