立川市ホテル殺傷事件公判傍聴記・2023年11月21日(被告人:加藤聖哉)
2023年11月21日
東京地裁立川支部刑事第3部合議B係
101号法廷
事件番号:令和3年(わ)第1539号
罪名:殺人、殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反
被告人:加藤聖哉(開廷表には被告人と表記)
裁判長:新井紅亜礼
裁判官:長橋政司
裁判官:高橋千穂
書記官:白土麻衣
この公判は10時から開廷した。私が入廷したのは、11時25分ごろだった。
まずは被告人の父親の証人尋問予定だったが、なんと被告人の父親が出廷しなかったのだ。そのため、すぐに被告人質問を行うこととなった。10時5分くらいから48分まで弁護人の被告人質問。10時48分から11時15分まで休廷し、それから再開した。
入廷した時には、髪が後退した弁護人が、被告人質問を行っていた。
弁護人は三名であり、いつものメンバーである。
検察官席は、被害者参加人がいるためか、衝立で遮られ、見えなくなっている。
傍聴人は、二十数人ほどいた。
被告人は、不揃いな長めの黒髪であり、白いマスクが顔のほとんどを覆っているが、切れ長の目、太めの眉は見えた。浅黒く、引き締まった体格をしている。白い長袖のワイシャツ、紺色のベスト、黒い長ズボンという恰好だった。証言台の椅子に座り、質問を受けていた。
<弁護人の被告人質問>
弁護人『この手続きが怖いですか』
被告人『うーん、そうですね』
弁護人『手続き怖い』
被告人『うーん、そうですね、みんな怖い』
弁護人『いろんな人があなたに質問をしてくるのは、怖いことですか』
被告人『あー、裁判官がラブホテルに行こうって』
弁護人『嫌なことを聞きたくないから、そうした発言を繰り返していないか』
被告人は、何かを言ったが、発音が不明瞭であり、よく聞き取れなかった。
弁護人『終わります』
続いて、検察官の被告人質問が行われた。その際、被告人は打って変わって、質問途中から発言を行い、質問を遮ろうとしているかのようだった。検察官も、被告人の不規則発言を遮り、質問を行っていた。
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