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現役警部連続強姦事件公判傍聴記・2023年8月31日(被告人:岡田誠)

2023年8月31日
千葉地裁刑事1部B合議
201号法廷
事件番号:令和4年(わ)第1546号等
罪名:住居侵入、強姦、強制性交等、千葉県迷惑防止条例違反
被告人:岡田誠
裁判長:品川しのぶ
書記官:平野翔太

<法廷の風景>


傍聴希望者が傍聴券の枚数を下回ったため、9時30分の締め切り時にも、抽選は行われなかった。希望者は60数人程度のようだった。傍聴券が配られた後、傍聴人は法廷の前にならばされた。
傍聴人の入廷が許された時、被告人はすでに被告席に座っていた。被告人は、瘦型の中年男性であり、やや小柄で色白だった。ごく普通のサラリーマンといった風貌で、マル暴のようには見えない。頭は丸坊主にしている。黒縁眼鏡をかけている。黒いスーツに、ノーネクタイの白いワイシャツという恰好。開廷前、うつむいて、きつく目を閉じ、眉間にしわを寄せていることもあれば、目を開けているときもあった。両手は膝の上に置いているようである。両隣に刑務官が座っている。
記者席は14席指定されており、すべて埋まった。
弁護人は二人である。眼鏡をかけた30代の男性と、眼鏡をかけた太り気味の浅黒い40代の男性である。
検察官は二人であり、髪を固めた中年男性と、髪の短い3~40代の男性。その隣に被害者参加代理人二人が座っている。一人は、眼鏡をかけた痩せた3~40代の男性。もう一人は、髪の長い2~30代の女性であった。
裁判長は、髪をショートカットにした眼鏡の、痩せた中年女性。右陪席裁判官は、丸坊主で眼鏡をかけた中年男性。左陪席裁判官は、髪をショートカットにした若い女性。
開廷前に、傍聴人が録音録画を求めた。
傍聴人「裁判長!ちょっと、許可を願いたいのですけど、録音録画をしてもいいですか!」
裁判長「できません」
傍聴人「はい、なぜできないですか」
裁判長「許されていないからです」
傍聴人「公共の福祉が・・・」
裁判長「理由は述べましたので、承服しないなら出て行ってもらいます」
議論すら許さない、有無を言わせぬ態度であった。
10時より少し前だったが、岡田誠被告人の第二回公判は開廷した。

裁判長『被告人、立って』
被告人は、証言台の前に立つ。
裁判長『名前は』
被告人『岡田誠です』
やはり、答える声は非常に小さい。
裁判長『被告人質問を行うが、そのまえに、やり取りあります。いったん元の席に戻ってください』
被告人は、被告席に戻る。
甲64号証を、検察官は請求する。弁護人は同意する。
甲64号証、被害者A、B、Cの生年月日について、本件被害当時、各公訴事実記載通りの年齢と証明する。
裁判長『検察官に確認を求めます。Cさんの関係、公訴事実には、Cにその背部から携帯電話機使用して同人のスカートを撮影し、とある。撮影必要と。スカート内の下着、両大腿部付近、撮影したという訴因でいいですか?』
検察官『そのような趣旨です』
裁判長『じゃあ、被告人、そこの証言台の前に出て座ってください』
被告人は、証言台の椅子に座る。
裁判長『今のやり取り聞いていてわかりましたか』
被告人『解りました』
裁判長『スカート内を撮影し、とあるが、正確には、スカート内のCさんの下着および大腿部撮影し、となる。もう一度、違うところないか、間違いないということでいいですか』
被告人『はい』
裁判長『弁護人は』
弁護人『被告人と同様です』
裁判長『被告人質問の続き行う。追加の質問は』
検察官『特に』
裁判長『弁護人は』
弁護人『ございません』
裁判長『裁判所から質問を行います』
被告人は、聞き取りにくい小さな声で、ぽつぽつと答えた。

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