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ハーレム男強制性交等事件公判傍聴記・2024年7月16日(被告人:澁谷博仁、澁谷千秋)

2024年7月16日

東京地裁立川支部3部合議B係

304号法廷

事件番号;令和5年(わ)第308号

罪名:準強制性交等、準強制わいせつ、準強制性交等未遂、準強制性交等未遂幇助、準強制性交等幇助

被告人:澁谷博仁、澁谷千秋

裁判長:菅原暁

裁判官:長橋政司

裁判官:瀧田慎太郎

書記官:松下貴英



<法廷の風景>

澁谷博仁被告人の名が、世間に知れ渡ったのは、2006年の事であった。

多数の女性と共同生活を送っていた一夫多妻男として、ハーレムに入れようとした女性を脅迫した被告人として、大きく報道されたのだ。脅迫罪は、執行猶予付きであったが、有罪となった。それから17年後の、2023年。今度は内妻の澁谷千秋被告人とともに、女性を「宇宙人に食べられる」などと脅して性的暴行を加えたとして、再び逮捕された。博仁被告人も千秋被告人も、容疑を否認しているようであった。果たして、有罪か否か?また、奇怪な生活の源泉には、メスが入れられるのか?


大々的に報道された割には、傍聴人は少なく、10名程度であった。入廷は、開廷直前になり、許可された。そのため、法廷内を十分に観察する時間がなかった。私は、2006年に澁谷博仁被告人の論告弁論を傍聴している。しかし、十数年ぶりの再会の感慨に浸る間もなく、公判が開始された。

澁谷博仁被告人は、スキンヘッドで、やや色白。白いマスクが顔の大半を覆っている。開廷前、弁護人に話しかけていた。

澁谷千秋被告人は、髪を後ろで束ねており、痩せており、色白。目は吊り目で、どこかきつそうな印象だった。半そでの白いシャツの上にベージュのベストをまとっている。開廷前、弁護人に話しかけていた。

弁護人は、各被告人に二人ずつなのか、計四名ついていた。眼鏡をかけた中年男性、中年男性、頬骨の目立つ30代ぐらいの男性、口ひげを生やしたがっしりした中年男性、という顔ぶれである。

検察官は、髪の後退した40代ぐらいの男性と、ショートボブののっぺりした顔の中年女性。

被害者参加代理人は、ショートカットの中年女性、髪を後ろで束ねた中年女性。

裁判長は、眼鏡をかけた痩せた40代ぐらいの男性。裁判官は、くすんだ肌の中年男性と、眼鏡をかけた30代ぐらいの男性。

裁判長の菅原暁は、長野地裁の陪席判事時代、長野一家殺害事件の伊藤和史死刑囚に対し、「貴方にとって殺人とは何なんですか!」と怒鳴りつけていた。長野一家殺人事件の被害者は、人殺しの闇金であり、伊藤死刑囚は日夜暴力脅迫を受け、奴隷労働を強いられていたにもかかわらず、菅原裁判長はそのような態度をとった。また、さいたま地裁の陪席判事時代には、川口市バラバラ殺人事件の被告人に、頓珍漢な質問を繰り返した。そのような裁判官であるがゆえに、果たして公平に審理が行われるか、疑問があった。

13時30分に、澁谷博仁被告人らの第四回公判は、開廷した。


証人が入廷する。澁谷K証人。イヤリングをしており、髪を後ろで団子にしている。痩せた3~40代ぐらいの女性である。宣誓を行うが、その間、澁谷博仁被告人は、弁護人と何か話している。偽証罪について注意が行われる。

まず、眼鏡をかけた中年男性である、サカモト弁護人が、証人尋問に立つ。証人は、声がとても小さく、何度も裁判長より注意されていた。



<サカモト弁護人の証人尋問>

弁護人『澁谷家で暮らす経緯について聞く』

証人『はい』

弁護人『初めて、博仁さんが暮らしている家に行ったの』

証人『23年前です』

弁護人『当時いくつ』

証人『18です』

弁護人『貴方の身分は』

証人『大学生です』

弁護人『きっかけは』

証人『バイト先の人と話をしていて、行きました』

弁護人『居たのは』

証人『男性一人、女性六人』

弁護人『男性は、博仁さん』

証人『はい』

弁護人『印象は』

証人『穏やかな人』

弁護人『例えば』

証人『口調が穏やか』

弁護人『言われたことは』

証人『当時通っていた大学に、何かある』

弁護人『それで』

証人『やはりと』

弁護人『思い当たること』

証人『必ず通らなければならない地下道がある。そこ、怖い』

弁護人『どうやって通った』

証人『誰か来るのを待って、一緒に通っていました』

弁護人『澁谷家の人に、それを言ったことは』

証人『ありません』

弁護人『博仁さんの能力について』

証人『透視とか、そういうの、解る人かなと思いました』

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