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保育士連続不同意性交等事件公判傍聴記・2024年6月6日(被告人:長田凪巧)

2024年6月6日
東京地裁刑事13部BCD係
813号法廷
事件番号:令和6年合(わ)第28号等
罪名:不同意性交等、性的姿態等撮影、児童買春、児童ポルノ法違反、強制性交等
被告人:長田凪巧
裁判長:室橋秀紀
裁判官:川瀬孝史
裁判官:清水理桜子
書記官:井上陽

この事件は、保育士であった長田凪巧(なぐみ)被告人が、連続して幼女に対し、不同意性交を行ったものである。2024年6月現在までに、7人の被害者について逮捕、起訴されている。犯行態様は、卑劣な犯行であるが、強姦と聞いて一般的に思い浮かべる態様とは違う。不同意性交としか表現できないものである。
9時50分には、傍聴人は30人近く並んでいる。数分後に入廷は許されたが、傍聴席はほぼ満席となっていた。刑事事件を行った傍聴人の顔も見えた。
9時50分過ぎ、弁護人が入廷する。ややくせ毛で短髪の30代ぐらいの男性一名であった。
被告人は、傍聴金が入廷を許された時には、すでに被告席に座っていた。ややくせ毛であり、それを耳が隠れる長さまで伸ばしている。眼鏡をかけている。体格は、写真と違い、ややずんぐりとした印象。黒い長袖の上下を着ている。傍聴席の方を、ちらっと見ていた。
検察官は、髪をショートカットにした30代ぐらいの女性。その隣に、被害者参加代理人の弁護士が座っている。髪をくせ毛風に固めた30代ぐらいの男性と、痩せた短髪の男性である。また、その隣は、衝立で遮られており、被害者関係者が座っているようだ。
被害者支援の人間らしき、40代ぐらいの痩せた女性が、検察官側の傍聴席に座る。
記者席は11席指定され、すべて埋まる。
裁判長は、眼鏡をかけた真面目そうな4~50代の男性。裁判官は、眼鏡をかけて髪を短く刈った中年男性と、髪を後ろで束ねた若い女性。
10時より、長田凪巧被告人の初公判は開廷した。

裁判長『立って』
被告人は、証言台の前に立つ。
裁判長『座って』
被告人は、証言台の椅子に座る。
裁判長『名前は何といいますか』
被告人『長田凪巧です』
それなりに大きい、はっきりとした声だった。
裁判長『生年月日は』
被告人『平成9年4月24日です』
裁判長『本籍はどこですか』
被告人『東京都墨田区(略)です』
裁判長『住所はどこですか』
被告人『東京都足立区(略)です』
裁判長『職業は』
被告人『現在は無職です』
裁判長『それではこれから、被告人に対する不同意性交等、性的姿態等撮影などの審理を行う』
被告人『はい』
裁判長『三件の審理』
被告人『はい』
裁判長『検察官が起訴状を読み上げるので、そのまま聞いていてください。被害者特定事項、秘匿決定が出ている。被害者の氏名住所生年月日電話番号、現場となった場所の名称、所在地、明らかにしない。貴方は知っているかもしれないが、知っていても、口にしないように気を付けて』
被告人「はい」
裁判長『留意して、弁護人、検察官も』
弁護人『はい』

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