マッサージにとどまらない、あん摩マッサージ指圧師のお仕事
だんご院長です。
通常、布団に寝てもらってマッサージするんですけど、
一たび横になるとまた起き上がるのがしんどいという理由で
車椅子に座った状態でマッサージすることがあります。
起き上がるのがしんどいのは、全身の筋力が低下しているから。
だからといってそれに甘んじているとほんとに歩けなくなりますから。
少しづつでも体を動かす癖をつけないといけません。
体を動かせば、残っている筋肉を鍛えることにつながりますから、
歩けるようになるんです。
ちなみに、歩行器を使って練習するのもいいんですけど、
肘をつくタイプの歩行器はやめた方がよさそうです。
体を歩行器に預けてしまうのでよくないんだそうです。
杖はいいみたいですね。
杖をついて、頭を下げず、前を向いて進む。
歩く姿勢を保つことが大切のようです。
先日お伺いした利用者さんも
座ってのマッサージ治療でした。
「仲良しの友達が、関東に引越ししてしまって、とっても寂しい。
そのお友達が遊びに来なさい、と言ってくれている。
東京とか神奈川とかに住んでいる孫にも会いに行きたい。
でも、この体じゃあねぇー。」
と、お話ししてくださったので、
「じゃぁ、歩けるようにならないといけないですね。
マッサージだけでなく、歩く練習もしていきましょう。
で、歩いて東京行きましょう!ボクもついていきますから。」とか、
訳わからんこと言いつつ、少し盛り上がりました。
足首を動かしたり、太ももも持ち上げたり、
立ち上がって10秒キープして座る、これを数回繰り返したり、
リハビリとかトレーニングとかいうようなレベルではないですが、
早速スタートさせました。
何より、利用者さんがとても前向きに取り組んでくださったことが
ボクは嬉しかったです。
ボクたちとの会話を通じて、「もう一度立って歩きたい!」と
思っていただけたからだろうなと思います。
これで、少しでも変化が見えるようになればいいんですけど。
あん摩マッサージ指圧師の仕事は、マッサージするだけでなく、
リハビリ効果も十分に期待できるということを見せられたら
最高ですね。
あん摩マッサージ指圧師は、理学療法士ではないので、
医学的なアプローチはもちろんできません。
でも、コミュニケーションを通じて
人をその気にさせる、本気にさせることはできます。
改めて、目標を持つことは大切なんだなとか、
人は内発的に動機付けられないと継続しないし、成果も出ないよな
ということを再認識させられました。
本日も最後まで読んでくださり憚りさんえ。