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あはき問題と訪問マッサージの理不尽な事情

だんご院長です。

あマ指師・はり師・きゅう師の問題、略してあはき問題。
2018年時点の調査結果によりますと、
あはき師の数は
あマ指師118,916人、はり師121,757人、
きゅう師119,796人だそうです。
あはき問題と呼ばれるものには、大きく3つあると言われています。

晴眼者の増加
あはき師の人数は増えていますが、晴眼者が増えているので
視覚障がい者の割合は減少傾向にあります。
1960年代まではなんと6割を越えていましたが、
近年では、あマ指師22.6%、鍼師18.4%、灸師17.9%にまで
低下しています。
あはき業を生活の糧にしている視覚障がい者が圧迫されています。

無免許業者の横行
街のあちこちでもみほぐし、足ツボ、リフレクソロジーといった看板を
見かけるようになりましたよね。
スーパー銭湯の中にも併設されていたりしますね。
実は、こういったお店で施術している人たちは、
全員が全員とはいいませんが、ほとんどが無免許です。
ちなみに、無免許が悪いといっているわけではありません。
国家資格を持った人でなければマッサージできませんから、
こういう表現になってしまうみたいです。
マッサージは血流に沿って施術を行い症状を改善していくのに対して、
もみほぐしは筋肉をほぐして血流を良くしたり疲労回復を行うといった、
アプローチ方法の違いはありますが、
お客さんからしたら、マッサージももみほぐしも、何が違うのか分からないというのが現実でしょうから、あはき師が圧迫されています。

柔整師の保険不正請求
あはき師の施術対象となる肩こり・腰痛を、
柔整師が打撲・捻挫ということにして保険適用で治療するという
実態があります。
本来は保険適用外なのに、保険適用で治療するということは、
視覚障害者・晴眼者に関わらず、あはき師全体に対する
業務妨害以外の何物でも無いです。

ちょっと話題がずれるかもしれませんが、
訪問マッサージも理不尽な問題を抱えています。
柔整師は自らのさじ加減で健康保険適用で治療できるのに、
あマ指師、はり・きゅう師は医師の同意書がないと
健康保険適用で治療できないというこの現状は
明らかにおかしい欠陥制度です。

理不尽なのは、
身体に痛みや痺れがあって不自由な生活を強いられている高齢者が、
ボクたちの体験マッサージを受けて、
気持ちいい、寝つきがよくなった、体が楽になった、
だからマッサージを継続したいと言っているのに、
医師が、あなたは同意するけどあなたは同意しないとか、
医師会がどうのこうのとか、意味不明な理由で同意書を蔑ろにするのは
どうしても納得ができないです。

ボクたちはその医師の判断に対しては泣き寝入りするしかないわけで
理不尽極まりないですよ。本当に。
同意書がもらえなかったといって
がっかりする高齢者の顔はもうみたくないです。

本日も最後まで読んでくださって憚りさんえ。

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