米国株、ダウ6日続落し12ドル安 ハイテクに売り ナスダックは1%安
米国株、ダウ6日続落し12ドル安 ハイテクに売り ナスダックは1%安
2023年6月27日 5:45
【NQNニューヨーク=矢内純一】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は6日続落し、前週末比12ドル72セント安の3万3714ドル71セントで終えた。米国の利上げ継続観測などからハイテク株の一角に売りが出た。一方で、このところ下げが目立っていた景気敏感株や消費関連株には値ごろ感からの買いが入り、ダウ平均の下げ幅は限られた。
米国の利上げ継続観測が強まっており、景気悪化懸念が広がっている。前週末までは景気敏感株や消費関連の持ち高を減らす動きが続いていたが、26日は最近までの相場上昇をけん引してきたハイテク株への売りが出た。一部の大型ハイテク株には買われ過ぎとの指摘も出ており、売りが目立った。
一方、市場では「景気敏感株には出遅れ感があり、買い直す動きが出ている」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との見方があった。ダウ平均の構成銘柄では、建機のキャタピラーやスポーツ用品のナイキなどが買われ、相場を下支えした。ダウ平均は100ドル近く上昇する場面があった。
28日には欧州中央銀行(ECB)主催の金融シンポジウムでパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が日米欧の中銀トップとのパネル討議に参加する。発言内容を見極めたいとの雰囲気もあり、相場全体の動きは小さく、持ち高調整の動きが続いた。
個別では、ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップル、製薬のアムジェンとメルクが下げた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。前週末比156.738ポイント(1.2%)安の1万3335.778で終えた。アナリストが投資判断を引き下げた電気自動車のテスラとネット検索のアルファベットが下げた。半導体のエヌビディアは4%安だった。