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【伊藤千飛選手】2024.9.21 WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE vol.23 FIGHT WEEK🇯🇵🇨🇳

■バンタム級8回戦
 伊藤 千飛(真正)
 VS
 ラン・コウコウ(中国)


伊藤千飛選手ってどんな選手?

所  属:真正ジム
生年月日:2005年6月25日 (19歳)
身  長:167cm
出  身:兵庫県
デビュー:2024年4月20日
スタンス:オーソドックス
プロ戦績:1戦1勝(1KO)
アマ戦績:21戦20勝1敗
そ の 他:選抜ライトフライ級優勝
         選抜フライ級優勝
      アジア大会3位

デビュー戦でリラックス?!応援してくれている方のおかげな前戦の話。

ー前回の試合はデビュー戦でしたが、試合前はどのようなお気持ちでしたか?

思っていたより緊張しなかったですね。
楽しみが大きかったのと、入場する前から自分を応援してくれている人が近くにいて、入場する直前まで話していて緊張せずに臨めました。
緊張も少ししましたが、楽しみの方が大きかったですね。

ー入場直前まで話されていたんですね…!

入場するところが今回仕切られていなくて、選手が入場する前に待機する場所も狭くなっていました。入場するための花道も作ってもらっていたんですけど、ほぼ横に応援してくれている人がいたので、そのおかげであまり緊張せずに戦えました

ーアマチュア時代の試合では緊張されなかったですか?

アマチュア最後のアジア大会の時はめちゃくちゃ緊張したんですけど、プロのデビュー戦ではそこまで緊張しなかったですね。
元々、緊張しいなんですけど、
緊張しないほど応援してくれている人の力が大きかったんだと思います。

2024年4月20日
WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT
出典:ボクシングモバイル

ー高校選抜では2連覇されていますが、アマチュア時代と比べてプロの試合と違いなどはありましたか?

アマチュアの時と比べて、グローブのozが小さくなったので試合の緊張感が違いましたね。前回の試合は、そこまで殴ってもいないし、殴られてもいないんですけど、ガードの上を殴られただけで緊張感が走りました。
グローブの重さが違ったり、グローブの種類が違うだけで当たる感覚も変わる
ので、そこの違いが大きかったです。

ーグローブが違うとだいぶ変わりますよね…。プロとアマチュアで練習内容や意識などは変わりましたか?

そうですね。プロはアマチュアと比べて1年間に試合ができる回数が限られているので、1つの1つの試合にかける思いが変わりました。練習量に関してはアマチュア時代の方が長い時間していましたが、プロの方がラウンド数も違うので濃い内容の練習ができているなと感じます。

ーデビュー戦は見事KOで勝利されましたね。試合後はどのようなお気持ちでしたか?

勝った時はもちろん嬉しかったんですけど、1Rで終わったというのもあってあんまり実感がなかったですね。試合中は、パンチが当たっている感触もなかったので、「これくらいで倒れるんや」と思いました。

ーパンチが当たっている感触がなかったというと、いつの間にか相手が倒れていたという感覚ですか?

そうですね。最初の左ボディが入った時は「効いたかな?」と思ったんですけど、相手は倒れなくて。最後の右ボディで相手が倒れた時は、パンチが当たっている感触がそこまでなかったです。それもあって、試合直後はあまり実感が湧いてこなくて、試合当日の夜から段々実感が湧いてきました。

ーちなみに試合後、眠れないボクサーの方が多いと聞いたんですが、伊藤選手は試合後すぐに眠れましたか?

朝方3時くらいまで眠れなかったですね。3時までは自分の試合を観たり、兄弟たちと動画を観たりしていました。
実は親が前日の夜から自分の様子をビデオカメラで撮っていて、計量に向かうところとか、試合会場に向かうところを家族みんなで見ていました。

ー伊藤家ではビデオカメラを回すことが恒例なんですか?

そうですね。試合前もそうですけど、旅行先とかでもビデオカメラを回していることが多いです。思い出を残すという面で親が率先して回してくれていますね。

ー試合直後は周りの方からの反響も大きかったと思うのですが、どうでしたか?

前回の試合は早く倒して終わってしまったので、「次も楽しみにしてるね」という声が多かったです。前回の対戦相手は実力差の部分が大きかったので、次戦以降の対戦相手についても期待されているなと感じています。

2024年4月20日
WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT
55.0kg契約6回戦 対ヨーティン・トンカン選手
出典:ボクシングモバイル

「KO負けの経験がない相手をKOで倒す」勝つイメージが膨らむ次戦の話。

ー今回の試合の意気込みや対戦相手の印象などを教えていただけますか?

相手の情報があまり出ていなくて、唯一知っているのはKO負けをしたことがない選手ということだけです。
僕は、昔から井上尚弥選手に憧れているんですけど、井上選手はほぼ倒して勝っているので自分も井上選手のようにKO負けをしたことがない選手が相手でも倒して勝つことを目指しています。

ー「倒して勝つ」という気持ちには憧れの井上尚哉選手が大きく関わっているんですね。倒して勝つためのトレーニングなどされていますか?

山下会長はトレーナーにもなってくれているんですが、ミットで色々な倒し方を教えてもらっています。今回は8Rの試合なので、前回はやっていなかった接近戦もやってみようと思って接近戦も教えてもらっています。

ー接近戦の練習について具体的な内容を教えていただいても良いですか?

ボディミットをつけている山下会長を押し返してボディを打つみたいな。ボディパンチをメインで教わっている感じですね。僕が接近戦が苦手ということもあって、まずはボディからやっています。

ー三迫ジムでは寺地選手のスパーリングパートナーを1週間務められていましたね。何か吸収されたことなどありましたか?

三迫ジムに行かせてもらった時は、6Rのスパーリングをまだ1回しかしたことがなくて。オーソドックスの選手とスパーリングをしたのは寺地選手が初めてでした。寺地選手は、1R~6Rまで全部フェイントをかけて相手に休憩させないボクシングをしていて自分も試合でそういう風にやらないといけないなと刺激を受けました。

ーいつものジムの雰囲気とは違うことも刺激を受けたという点に影響しているんでしょうか?

そうですね。ジムごとに雰囲気が違くて、緊張する場面もあるんですけど、三迫ジムさんはトレーナーの皆さんが声をかけてくださって、フレンドリーな雰囲気で練習をしやすかったですね。

ー三迫ジムでは、寺地選手以外にも晝田選手と2ショット撮られていましたよね。どのような経緯かお聞きしても良いですか?

お姉ちゃんが昔から晝田選手のことを知っていたみたいでお姉ちゃんに自慢しようと思って撮らせてもらいました。晝田選手の弟さんが競輪選手で、僕のお姉ちゃんも競輪選手の養成所に合格して今年の4月から入っていて、晝田選手が僕のインスタを見てお姉ちゃんが競輪選手を目指していることを知ってくれて晝田選手から声をかけてくださいました。

スパーリングパートナーの
元WBA・WBC世界ライトフライ級王者
寺地 拳四朗選手(B.M.B)とのツーショット
WBO女子世界スーパーフライ級王者
晝田 瑞希選手(三迫)とのツーショット
出典:ご自身Instagram

ーお姉様、競輪選手を目指されているんですね。ちなみに、ご兄弟は何人いらっしゃるんですか?

姉1人、下に妹2人ですね。自分以外全員女なんです。

ーご兄弟とは仲が良いんですか?

妹は本当に生意気なので(笑)お姉ちゃんも性格がキツくて男みたいでした(笑)でも休日は家族で遊びに行くことが多いので、仲が良い方だと思います。

出典:ご自身ご提供

井上尚弥選手のように。どんなパンチでもダメージを与えるボクサーになりたい。

ー推しのボクサーはやはり井上尚弥選手ですか?

そうですね、どんなパンチでも相手を倒すので観ていて楽しいですし、そうやってどのパンチでも倒せるように自分もなりたいなと刺激をもらっています。

ー井上選手の試合でよく観ている試合などありますか?

2014年のオマール・ナルバエス戦が1番面白かったですね。
ガードの上からでも思いっきり倒していて「格好良いな」と思いましたし、井上選手のデビュー戦から観ているんですけどナルバエス戦を観てからよりハマりましたね。

ー今日の試合はどういう展開になると予想していますか?
 (インタビュー当日は9月3日:井上尚弥選手 VS TJ・ドヘニー選手 @有明アリーナ)

スピードで圧倒しそうだなと思っているので、3Rくらいで井上選手がKOすると予想しています。武居選手とも前に1回スパーリングさせてもらっていて、今後バンタム級で自分もやっていきたいと思っているので武居選手と比嘉選手との試合も楽しみにしています。

ー井上選手ももちろんですが、武居選手と比嘉選手の試合も盛り上がりそうですよね。予想が当たると良いですね!
 (結果:7R16秒で井上選手のTKO勝利)

ーキックボクシングではなく、ボクシングに転向した理由を聞いても良いですか?

キックボクシングをしている時から元々蹴っていなかったんです。
ボクシングは小4から習っていて、中3のアンダージュニアで優勝した時に興国高校で練習させてもらった時に「高校でもボクシングしよう」と思ってボクシングに転向しました。

ー高校を卒業されて大学でもボクシングを続ける選択肢もあったと思うのですが、プロに転向したきっかけをお聞きしても良いですか?

高校に入る前からプロでやりたいという気持ちがありました。
キックボクシングはお父さんに教えてもらってたんですけど、
「世界チャンピオン」が夢だったので大学に行ってアマチュアでボクシングを続けることなどは考えず、高校卒業後はすぐプロに転向しました。

キックボクサー時代の伊藤選手
出典:ご自身Instagram

家族やジムの先輩と充実したプライベート。

ー最近ハマっていることなどありますか?

今は減量中なので行けないんですけど、どこかに食べに行くことが好きですね。家の近くに家族でよく行っているやきとり屋さんがあるんですけど、
試合が終わったら家族でそこに行くことが今の楽しみです。

ー休みの日は家族で過ごすことが多いと先程話されていましたが、どのようにして過ごされていますか?

お父さんと妹とランニングすることが多いです。
いつもお父さんは自転車に乗って、妹と自分が10kmくらい走っています。

ー休日にも走られているのもびっくりですけど、妹さんもすごいですね(笑)妹さんは何かスポーツをやられているんですか?

妹も元々キックボクシングをやっていて、今も時々やっていますね。スピードは自分が妹のスピードに合わせてあげています(笑)
 
ー優しいお兄さん(笑)休みの日にご家族以外の方と出かけたりなどされますか?

最近は、同じジムの井上(夕雅)選手と大谷(新星)選手がBBQに連れて行ってくれました。減量がない時は、ご飯とか色々連れて行ってくれることが多いです。

ーBBQ良いですね!ジム内ではそのお2人と出かけることが多いんですか?

そうですね。
井上選手とはキックボクシングの道場から一緒で、僕が高校卒業してジムを探している時に「真正ジムおいでよ」と声をかけてくださって、同じジムに入ったので井上選手とは長い付き合いですね。小3からずっと一緒なのでかれこれ10年くらいの仲です。

ーちなみにBBQではどのようなエピソードがあったかお聞きしても良いですか?

奈良の吉野川でBBQしたんですけど、一緒に行ったもう1人の子が川で溺れてしまって、新星君に溺れていることを伝えたらすぐにその子を助けに行っていて「漢やな」と思いました。

ー大谷選手、すごい…株上がりますね…。本日はありがとうございました!

同門 井上夕雅選手とのツーショット
出典:ご自身ご提供
同門 大谷新星選手とのツーショット
出典:ご自身ご提供

★U-NEXTでの視聴はこちらから

9月21日(土)17時20分配信開始
                        17時30分試合開始
https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000006235

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