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【村田昴 選手】パーフェクトレコード更新中。課題と向き合い世界に向けて飛躍!

村田 昴選手ってどんな人?

★WBO Asia Pacificスーパーバンタム級王者
★WBAスーパーバンタム級8位
★WBCスーパーバンタム級25位
★OPBFスーパーバンタム級4位

所属:帝拳ジム
生年月日:1996年10月19日 (28歳)
出身:和歌山県紀の川市
デビュー:2022年7月2日
通算成績:8戦8勝(8KO)
スタンス:サウスポー


高校時代が自分のベース。マイナスな出来事を次に活かす、王者のルーティンとは?

ーーボクシング人生の中で挫折などありましたか?

挫折とかは特に思いつかないんですけど、自分の中でも考えが変わったのは高校1年生のアマチュアデビュー戦で負けた時ですかね。以前のインタビューでの“人生の転機”でも話したと思うんですけど、小学生の頃は空手でずっと勝っていて、全国大会などもでていたので、「負け」という経験があの時は本当に悔しかったんです。ボクシングの練習方法を見つめなおすきっかけになった一戦でした。
デビュー戦で、負けを経験できて、きっかけを作れたからこそ今の自分があるのかなとも思っていて…。
今も練習の時に1つ1つテーマを決めて練習するんですけど、良い部分では高校時代の自分をベースにしていて、そこから攻撃的な部分やスタイルを追加していっているんです。自分のボクシングの基盤は高校時代なので、負けを良い経験に活かすことができたなと思いますね。

僕、基本的に嫌なことも良いことも寝て起きたら忘れるタイプなんです…(笑)これが良いことなのか悪いことなのかは分からないですけど、ダメだったことを引きずることって勿体ないなと思っていて。もちろん、負けたり上手くいかなかったりしたら悔しいですけど、その悔しさをバネにして次に活かそうという気持ちの方が強いですね。反省とか振り返りをその日の内に終わらせて、寝て起きて次の日からリスタートする流れです。

ーー王者の考え方、すごく勉強になります…。

高校時代の村田選手
出典:四国新聞

「ダウンは良い経験になった」課題を洗い出し、次戦に向けて成長中!

ーー前戦は、WBO-APの王座決定戦でしたが振り返られてどうですか?

良いところも悪いところも多かった試合でした。 7R目にダウンをもらった時は、ダメージはほとんどなかったんですけど映像を見返すとダメージがあるように見えましたよね。周りからも試合の後に「心配したよ」と散々言われました(笑) 初めてのダウンだったんですけど、ダメージはなくて自分でも驚くくらい冷静だったので、「すぐにセコンドを見て指示を確認しないと」と思えました。
井上尚弥さん(大橋)が去年の5月、ルイス・ネリ選手(メキシコ)からダウンをもらっているシーンをちょうど覚えていたことで自分も冷静に対応できたんです。井上さんも初のダウンだったのにすごく冷静に対応されていたな…と。もちろん、ダメージがなかったから考えられる余裕があったんですけど、次いつ深刻なダウンをもらうか分からないので、もらわないのが一番ですよね。 でも、試合中にダウンする経験なんて中々ないので、そこでしっかり勝てて良い勉強になったんじゃないかなと思っています。勝てたからこんなこと言えるんですけどね(笑)

ーー課題とするところはディフェンス面でしょうか?

ディフェンス面はずっと課題ですね。
攻めにいったら攻めることだけの頭になってしまうので、冷静に戦うことをテーマにしています。前戦は、相手が効いている段階で自分が連打してる時にパンチをもらってしまったので今回の試合では、しっかり改善したいですね。
ダウンをもらったからといって、消極的になってしまうとチャンスを逃してしまうので、チャンスとディフェンスを分けて動けるようにスパーリングなどの実戦で練習しています。攻める時は相手が反撃できないくらい攻めて、ディフェンスの時は相手が当たらない距離感で戦うようにしていきたいです。

ーー前戦は、2024年のWHO'S NEXTベストバウトで1位に選ばれていましたね!

有難いですね。
ジムでは、高見(高見亨介選手)に会った時に「ベストバウト、昴君に投票しましたよ。もうパンチもらっちゃダメですよ〜!」とダウンのことを軽くいじられました(笑)フレンドリーですけど、少し生意気ですよね(笑)

多くの方に良い試合だったと選んでいただけた理由は、自分のダウンがあったからこそなんじゃないかなと思っているんですけど…。観客の皆さんを盛り上げられたということだと思うので、素直に嬉しかったですね。次の試合では、ダウンはもらわずに良い内容で魅せていきたいなと思っています。

2024年10月5日(土) WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT Vol.24
WBO-AP.Sバンタム級 王座決定12回戦
村田昴(帝拳)VS 山﨑海斗(六島)
出典:ボクシングモバイル

倒して勝つ。
今回もパーフェクトレコード更新へ!

ーー対戦選手のジョセフ・アンボ選手(フィリピン)の印象はありますか?

健児さん(藤田健児選手)と対戦している試合を見ていて、変なタイミングで打ってくるという印象でしたね。粘り強さもあるので、もらわずにどう仕留められるかというのが大事かなと思っています。

パーフェクトレコードも更新しているので、今回も倒して勝ちたいです。あとは、さっきも話したディフェンス面も魅せられるようにしたいなと思っています。攻撃モードをONにするとずっとONのままなので、ONとOFFを上手く切り替えつつ気持ちに余裕を持って戦いたいですね。

スパーリングでは、栗原さん(栗原慶太選手:一力)と帝拳ジムに来ているメキシコ人選手と練習させてもらっています。栗原さんは、プロ歴が長いので学びになることが多いですね。メキシコ人選手は天心さん(那須川天心選手)もスパーリングしています。

今回の興行に一緒に出場するジムメイトとの交友関係は?

ーー今回は全試合帝拳ジムのメンバーが出られますよね。他のメンバーとの関わりはありますか?

セミファイナルの松本流星は、中学から日大の寮に入っていて自分が大学生の頃からの仲なので長いんですよ。この前も宝珠山(宝珠山晃選手:三迫)と神足(神足茂利選手:M.T)と荒本(荒本一成選手:帝拳)とか日大メンバーでご飯に行きましたね。

あとは、虎旦(金子虎旦選手)とはよく出かけることが多いです。この前は、両国にある「ゆきだるま」というジンギスカンのお店に行ってきました。元々、粟生トレーナーが連れて行ってくれたご飯屋さんなんですけど、その話を聞いた虎旦が「今度連れてって」と言ってきたので、休日に行ってきました。

金子虎旦選手とのお写真
出典:金子選手ご提供

前戦の試合後は新婚の奥様と沖縄旅行!
沖縄とは深い縁が…?

ーー昨年末にご結婚されましたよね。おめでとうございます!年末年始はどう過ごされましたか?

ありがとうございます!
年末年始は、奥さんと一緒に地元の和歌山へ帰省しました。
三が日だけたくさんご飯を食べて、東京に戻ってきてから減量し始めましたね。
初詣にしか出かけなかったですけど、のんびり過ごせて楽しかったです。
年末年始ではないですけど、前戦の試合後に沖縄旅行に2人で行ってきました。奥さんが沖縄で仕事をしていた関係で沖縄に知り合いが多いんです。知り合いの子どもの運動会に参加して、小さい子が可愛くて癒されました。

今では沖縄旅行に何回か行っているんですけど、それまではなかなか行くタイミングが合わず、沖縄に行けなくて…。
実は高校の修学旅行がずっと沖縄だったのに、自分の代から北海道になってしまったんですよ(笑)北海道ももちろん楽しかったですけど、初めて行けたのは2~3年前で、念願の初沖縄までに結構時間がかかりました(笑)

沖縄旅行のお写真
出典:ご本人Instagram

今年は世界挑戦への準備の年に!守りの体制ではなく、攻めにいく!

ーー今年の抱負をお聞きしたいです!

2025年は、世界に向けての準備をしていく年かなと思っています。
チャンスが来たらいつでも戦えるように、守りの体制に入りすぎずに自分のボクシングを貫き通したいです。

世界のベルトで近いのはWBAの黒のベルトなんですけど、僕が一番欲しいベルトは長谷川穂積さんが獲ったWBCの緑のベルトなので、狙えるように今回の試合でアジアチャンピオンらしく圧倒して勝ちたいなと思っています。

★U-NEXTでの視聴はこちらから

2月1日(土)17時35分配信開始 17時45分試合開始
https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000007880


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