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最近、レジ打ちをしながら涙を堪える回数が増えた。

幸せそうな家族連れが来るとどうしても涙が滲んでしまう

欲しかったおもちゃを買ってもらって家族みんなに〇〇ちゃんよかったね〜と言われているのを見た時
一番くじで欲しかったものが当たって親御さんと一緒に喜んでいるのを見た時
欲しい景品が出なくても励まして元気づけているのを見た時
親子で手を繋いでいるのを見た時
人生の節目のお祝いであろう物の包装を頼まれた時
会計待ちに家族で楽しそうに話をして笑っているのを見た時


愛が垣間見えた瞬間、うらやましい気持ちが爆発して色んなものが溢れてきてしまう

うらやんだ家族連れが実際に幸せかどうかなんて分からないが、“幸せそうに見えた”ただそれだけで十分だった


どうにかして涙を乾かすために何か面白いことを思い出して紛らわそうと頑張る日々って、歯を食いしばって堪える日々ってなんだろうか、とても惨めで仕方がない


温かい家族に囲まれてキラキラしている子供を見ると、今の自分と比較して妬みや恨みに近い感情を持ってしまう
そんなことを思う自分に気づいてあぁなんでこんなに性格が悪いんだろうと失望し希死念慮が止まらない

きっと私はいい親にはなれないのだろう
子育て不適合者だ

𓈒𓂂𓂃◌𓈒𓐍

私は親とあまりスキンシップを取らない家庭だった
記憶上ハグされたことがない
幼少の頃ならあったかもしれないが、アルバムを見返してもそのような瞬間は切り取られていなかった



ちなみに私はハグが大好きだ
友達や恋人同士のスキンシップの中で、ハグが一番好きだ
だからハグを避けられたり拒否されたり、なかなかできる機会がないと自分の中で何かが壊れそうになってしまう

ハグをされた時だけは
無条件で自分が生きててもいいように思える
相手の鼓動が聞こえる度、
あぁ生きているんだなぁと思える
相手の匂いに安心して心の底から落ち着ける

認めたくなかったけど自分は愛に飢えている

そろそろ自分の名前を愛飢女(あいうえお)に改名した方がいいかもしれない(寒い)(氷点下記録)

𓈒𓂂𓂃◌𓈒𓐍

やはり幼少期に家族とスキンシップをとる機会が少なかったり肯定される頻度が少なかった子どもはメンヘラ化しやすいのだろう
事実、家族仲が良かったり温かい家庭にメンヘラは存在しない

私には中学の時、狂ったように恋愛をすることに没頭していた時期がある
多感な時期に生まれる｢寂しさ｣というものは解毒困難な猛毒で、その毒を少しでも消して癒すためにどんなに強くて危険な薬でもきっと解毒できると信じて飲むようになってしまったのだ
毒が身体に溜まってて苦しくて、それをどうにかしたくてなにかに縋った結果だったんだと今なら理解できる

今まであまり受け取ることができなかった母性や父性を「恋人」という存在に求めてしまっていたのだ

親から受ける愛と同じものを恋人は与えられない
同じ名前だからといって中身まで同じとは限らない
柿と牡蠣だって名前の響きは一緒でも中身は全く違う

だからいつまで経っても心に穴が空いている感覚が抜けない、メンヘラ化は進むばかりだ

これを理解して自分を納得させるのには相当時間が必要だった
最近ようやく自分の中で整理ができて落とし込めた

きっとこの感覚は一生抜けることが無いのだろう



こんな自分でも変われるのだろうか
でも気づけたのならきっと今よりはいい自分になれるはず

そう信じて、今日も私は愛を食む

𓈒𓂂𓂃◌𓈒𓐍