
11. 試験対策に着手 その成果は…?
基本的なことをあまり理解できていないんじゃないか?
私はなんとなく、そう思っていました。
真面目にノートを取っていて、宿題や課題をいつもコツコツやってるわりには、「わからん」を連発したり、学年があがるにつれテストの成績が下がっていたのですから…。
そのときに、気づいてしっかり確認すればよかったのですが、、そんなこといまさら言ってももう遅いのです。
今は、この1か月で、選抜二次試験の5科目についてしっかり理解させることに専念しよう!と心に決めました。
それぞれの科目への対策は次のようにしました。
最初の2週間は、英語に関しては、問題を解きながら間違った箇所について、文法的なことを中心に基本を解説しながらミスを減らすようにしました。
社会の日本史に関しては、私が9年分の過去問題に目を通して、経済と法律、外国との交流・交易、日本文化の流れと特徴についてまとめ、それを説明したあと問題を解かせてみました。
理科の記述については、次女の書いた内容の横に模範解答を書いて、どこが間違っていたのか?何を書かなければいけなかったのかを考えさせてみるようにしました。
国語に関しては、文章の解釈が苦手そうだったので、理科同様、次女の回答の横に、模範解答を書いて比較をさせたり、文章のどのあたりに答えになるものがあったか、線を引かせたりしてみました。
仕事が終わって、次女が寝ている間に翌日に取り組んでもらう問題を作ったり、説明のための資料を作っておいて、朝、仕事に行く前に手渡し、私が帰るまでにやってもらうようにしました。
そして夕食の後、私が解説したり、もう一度問題を解いてもらう毎日が続きました。
私が解説や試験問題を準備する時間は、毎日4~5時間はかかっていたように思います。大変でしたが、とても楽しかったです!
手作りの問題集を毎朝手渡すとき、次女は
「ありがと~。今日も頑張ってやってみるね!」と嬉しそうに言ってくれたし、間違っていたところや、補足説明をしたときには、
「あ~~そうだった!!」とか「そういうことだったんだ!!」
と、納得できたような言葉が返ってきました。
そして、この4科目に関しては、問題を解くにつれ、正答率が高くなっていき、次第に内容をしっかり理解して問題を解けるようになっていきました。
しかし、数学についてはそう簡単にはいきませんでした。
実は、私も数学が大の苦手だったのです。現役高校1年生の長女も、数学のテストは毎回一桁の点数を取ってくるくらいですから、あてにはできません。
解説を読んだり答えを見ても、ほかの科目のように、どうしてこの式が次にくるのかがさっぱりわかりませんでした。
二人ともわからないだらけで、沈黙のまま問題と解説文とにらめっこをする状態が続きました。
せっかく「頑張れそうだ!」と言って、自信を持ち始めていたのに、中学高校で、散々数学から逃げまくっていたツケがいまさら回ってくるとは思ってもみませんでした。
しかし、次女は、「やっぱりだめかもしれない」とか「もうやりたくない」とは言いませんでした。