これまでのことを振り返ってみた
企業研修講師として独立したのが29年前。
長いようであっという間だったな~と思っています。飽きっぽい私がよく続けてこれたなと思います。人前で話すことも、人の話を聞くことも、書くことも、全て苦手なことばかりでした。最初の10年至らないことが多くて、お金をいただくことが申し訳ないとさえ思うことの連続でした。でも、最初から得意じゃなかったから、”もうちょっと頑張って出来るようになってみよう!”という気持ちが私を支えてくれているのだと思います。
独立当初からの友人である美容研究家の友人も、「苦手で下手だったからここまでやってこれた」とよく話しています。
私にとっては「石の上にも三年」ではなく「石の上にも三十年」。
三十年続けて見えてくる景色、得られたものがあればいいと思っています。
たくさん本を読んで
たくさん研修やセミナーを受講して
たくさん手帳やノートに記録してきましたが、全てが身についているわけではありません。
元々学校で皆と一緒に勉強するのは好きではなくて
先生にはいつも反発していた問題児だったので、人に何かを伝える仕事は選択肢の中には入っていませんでした。
きっかけは物流会社時代に会社の指示で社内講師になったこと。
「苦手な自分には絶対に無理」という考えが、「苦手だからチャレンジする価値がある」に変わりました。
「3度の飯より問題解決」の私が誕生したのも、これがきっかけだったのかもしれません。
夢中で社内講師の仕事を続ける中で独立してこの仕事をやってみよう!と思うようになりました。
そして、念願かなって独立したものの、様々な障害が立ちはだかって、その仕事に専念することができませんでした。
父と母の病気
突然のUターン
母の看病と看取り
父の介護
義母の介護
一つ一つを「これが現実なんだ!」と受け止めることで出来ることを探し乗り越えてきました。
知識もスキルも似たり寄ったり、(どちらかというと私は乏しいと思います)
でも、唯一「私らしいやり方」と胸を張って言えるのは、様々な転機をたくさんの方の力を借りながら乗り越えてる中で培った知恵です。
そして、いろいろなことを経験してきましたが、もう一度人生をやり直すなら、私は迷わず「同じ道を歩みたい」と言い切れます。
それは、いろんな経験をしたからこそ、出逢えた人や言葉があるからです。
仕事が延期になって自宅に籠って仕事をする中でふと考えたことを書いてみました。
写真は、高松の電車「ことでん」のマスコットである「ことちゃん」
落ち着いたら、ことちゃんと一緒にことでんに乗って金毘羅さんにでもお参りしようかな?