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手作りのカードが大活躍!

1.カード式のエリア早見表は、仕事2日目から大活躍だった。

荷物の上に早見表を置いて、
住所・金額表示の有無・配達指定日を確認しながら、
配達するコース別に荷物を仕分けていく。

作業終了時間が決まっていているので、“早く仕分けなければ”と焦ってしまうこともありますが、大切なのは、早く仕分けることではなく、正確に仕分けること。
はやる気持ちを押さえながら、必要な箇所を確認しながら仕分け作業を進めました。
それでも、金額表示や配達指定日の確認漏れが多く、リーダーの木村さんから、
「ちょっと確認させてもらいますね」
と仕分けが終わった荷物を全部確認されたこともありました。
木村さんの横に立ってその様子を見ながら、情けない気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

「私は、まず配達指定日と金額表示の有無を確認してから住所の確認をしているよ」

家に帰って、仕分け間違いが多かったことを次女に話したら、次女がそうアドバイスをしてくれました。
そういえば私は、12月のときも今も、最初に住所の確認をしています。急いでいると、住所を確認しただけになって金額や指定日を見落としてしまうことに気づきました。

次の日から早速、金額表示→指定日→住所の順に確認してみると、すぐには切り替えられないが、その日は確認ミスがほとんどありませんでした。

仕事を始めて4日目、木村さんから「もう仕分けに慣れたようなので、入力と積み込みもやってもらえますか?」と言われました。

「入力と積み込み」というのは、コースごとに仕分けた荷物を端末で入力し、トラックに積む込む作業のことです。
荷物に添付してある荷札のバーコードを端末で読み込むと、送り状番号、送り主の詳細(住所・名前・連絡先)、配達指定の詳細、そして、トラックのどの位置に積み込むかまで管理できるようになっています。

私が物流会社で働いていた時とは比較にならないほど荷物の管理が進んでいることに驚きました。(30年経っているんだから当たり前ですが…)

次女からも、「今度は、仕分けだけじゃなく、端末入力や積み込みもやると思うから、頑張ってね!」
と言われていましたが、まだまだ先のことだと思っていました。
木村さんからも、初出勤の日に
「当面は配達ルートを覚えながら、仕分けの仕事をしてもらいます」
と言われていたから安心していたのに、あまりにも急すぎる!

「やらなきゃいけないんだったら、覚えますよ。でも、私に教えながら仕分けの仕事をすれば、作業が遅れてしまうんじゃないですか?」
と軽く抵抗してみました。私の仕事の幅を増やすために、他のスタッフの方やドライバーさんに迷惑をかけるわけにはいかないと思ったのです。

「僕、明日出勤ですから、一緒にやってみましょうか?」

そこに、私たちの会話を聞いていた浅田くんが声をかけてくれました。浅田くんは、4月からこの会社の正社員になり、別の営業所の配属が決まっている人で、昨年の12月に働いていたときにも、配達補助の仕事の傍ら、早朝の仕分けの仕事を手伝ってくれた人でした。

翌日、浅田くんは、私につきっきりで、端末の操作を教えてくれました。
実は、私はこういう仕事が大の苦手なのです!
画面にボタンが3つ以上あるだけで、オロオロしてしまう。おまけに、バーコードを読み取るたびに、『この先には進めません!』的な表示が出のです。内容変更のために入力で修正しなければいけないのですが、入力に慣れていなくて、ものすごく時間がかかってしまっていました。

私が端末操作を行ったのは、時間に厳しいドライバーさんのボスの配達車だったので、いつもそのボスに注意を受けている木村さんは、入力に時間がかかかっている様子を見てハラハラしていました。

“だったら、もう仕分け作業の精度を上げることに取り組ませてほしいのに…。”
人手が足りない中、作業の効率を上げなければいけない事情もわかりますが、教え方にすごく無理があると思いました。

唯一の救いは、浅田くんが、「大丈夫ですよ。やっていれば慣れてきますから、その調子、その調子」と何度も優しく声をかけてくれたことでした。
たった1日だったけれど、浅田くんに端末操作を教えてもらったことで、“明日からも頑張って使いこなせるようになろう!”と思いました。

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