3か月間の審判が下る日(1)
今日は、専門学校の修了試験に立ち合ってきました。
いつも担当しているのは水曜日。本当は、1月12日に修了試験の予定だったのですが、感染者が出たということで延期になっていました。
当初、私のスケジュールがタイトで、最後の講義は常勤の先生に立ち合っていただくことになるのかな?と残念に思っていました。
毎回講義の終わりに「感想レポート」を書いてもらっているのです。
そのレポートには、講義の感想だけではなく、人間関係のことや勉強の仕方などいろんな質問や相談が書いてあるのです。
私との交換ノートのような内容だから、学生たちのためにも私が直接一人一人に手渡したいと思っていました。
ラッキーなことに、企業さんの研修が延期になったので、修了試験は急遽、今日実施されることになりました。
昨夜は、すでにコメントを書き終えていた感想レポートを1枚1枚読み返しました。
最後の講義は、成果発表と自習で、レポートを書いてもらう時間があまりとれなかったこともあり、みんな、いつもより書いてある内容は少なかったです。
1枚1枚、読み返すと、学生一人一人の顔が浮かんできて、その成長ぶりが感じられました。
講義初日は、昨年の9月下旬。教室に入ると、3学科の学生さんたちの怪訝な表情が、一斉に私に向けられていました。
3つの学科が交流することは全くないし、隣に座っている同じ学科の人ともほとんど話していない様子。約50人が、広い教室にただ座っているだけでした。
でも、7回の講義を通して一緒にいろんなワークに取り組んでいくうちに、最後は、グループのメンバーのために役割を果たし、発表役のメンバーの頑張りを喜び,褒めたたえ、他のグループの良い事例にも目を向け、素直な気持ちをレポートにのびのびと書いてくれるようになりました。
まず、自分自身としっかり向き合って、自分と良いお付き合いができるようになったから、人と比べて、落ち込んだりするんじゃなく、素直に”すごいな!””素敵だな!”と言えるようになれたのだと思います。
私が担当している「人間関係学」のサブタイトルは「私が真ん中の人間関係」。
今年も、このサブタイトルのとおり、3か月で、一人一人が自分自身をしっかり中心に据えて人と関わろう!と思い始めてくれました。
今日の、修了レポートに、みんながどんなことを書いてくれるのか、とても楽しみです。同時に今日は、3か月間、私が担当した講義の審判が下る日でもあります。
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