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「待たせてはいけない!早くする」が招く3つの良くないこと
1月から行ってきた銀行の改善指導も、残り少なくなってきました。この仕事を担当させていただくようになって、18年になります。
皆さんと一緒に窓口業務の改善と向上に取り組んでいますが、問題や課題はつきないので、終わりのない仕事です。
ただ、今は、改善指導を希望されている支店を対象にしているので、皆様が取り組みに大変意的です。
これまでに訪問した支店、出張所、比較調査で訪問した他行の支店は延べ1600店を超えます。
多くの現場の様子に触れ、改善指導に携わることで、私自身が様々なスキル磨き、独自の手法を構築することができました。
一昨年、商標登録した「機能改善士®️」という肩書きも、このお仕事を担当させていただいたおかげです。
タイトルにした「待たせてはいけないが招く3つのよくないこと」は、銀行だけでなく、仕事を行う上でよく起きます。
待たせてはいけない!
早くしないといけない!
関わる相手を思いやっているように見えますが、相手のためを思ってやっていることなのに、相手は、不安や不快な思いをしていて、それに気づいていない、さらに時間がかかってしまうことにもなっています。
具体的には、以下の3つが挙げられます。
1.内容を十分把握せずに取りかかるため、抜けや漏れが生じる
2.時間がかかることが言えなくて、相手をイラつかせる
3.所作が雑になったり「忙しいオーラ」を撒き散らすこともある
焦ってピッチを上げても、大幅な時間短縮は図れません。それどころか、1が生じてしまうと、さらに時間がかかってしまいます。
代わりに聞いた用件の場合、引き継ぐ内容が不十分だと、引き継がれた相手も確認作業に手間取ることになります。
また、焦っているときや作業のペースアップをしているときは、話すスピードが早くなり、相手にはキチンと伝わりません。物の扱いが雑になったり、表情が険しくなると、見ている側も気持ちが良いものではありません。
必要な時間をいただいて、その中で焦らず落ちついて、正確に取り組むほうが、相手だけでなく自分のためにもなるのです。
「待たせてはいけない」という思いは、「早くする」という行動にしか繋がりません。
しかし「安心して待ってもらおう」という思いうを持てば、さまざまな工夫が生まれ、それが相手だけでなく、自分自身にも良い効果をもたらします。
明日はこの3つについて、どのように改善すればよいかを紹介いたします。