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自分にできることで頑張ればいい!

先月から今月末まで、5回にわたって市役所の管理職の方の研修を担当させていただいています。
私の研修の前に、必ず市民相談センターの方から、昨年1年間の市民から寄せられたご意見や苦情について説明があります。

センターの方が、その中に「PTAは任意加入なのに、学校から加入を強制された」
「役員をやりたくないから、PTAに入りたくない」などの意見も寄せられているとおっしゃっていました。

私は10年前に、私は町内会長を務めました。町内会の総会と仕事が重なって欠席したときに、投票で町内会長に選出されたのです。
この地域に長年住んでいますから、いつかは役が回ってくると思っていましたので、喜んで務めさせていただくことにしました。
欠席したのに役員に選出されると、〝えぇ~~~~!!”と思いがちですが、私は〝よっしゃぁ~!!”と言う気持ちでした。

「何かを変えたかったら上を目指すこと」
それが、私のポリシーです。

PTAにしても自治会のような地域活動にしても、下っ端の役をしていても、しんどいばかりです。
地域の組織というのは、世代や人の価値観が変わっても、古い慣習だけが存在していることが多いように思うのです。

〝なんでこういうやり方をするの?”
〝いつまでこんな面倒なことをしているの?”
と思っても、誰もそれを変えようとせずに、そのままにしているだけ。唯一変える権限があるとすれば長にあたる人なのですが、多くの人は「私の権限で変えるわけには…」と尻込みしています。

私の住んでいる地域は確実に高齢化していますが、二世帯同居や建売の家を購入した若い世代も少しずつ増えていました。
少しでも、若い人たちが地域に根ざしてもらえるように、運営しやすい自治会になるように、私に出来ることをどんどんやってみたい!と考えました。

大掛かりなことは出来ませんが、一番に改善したかったことは、手引書の整備です。

前任者と引き継ぎをしたときに、前任者のお宅に行って、2時間以上かけて口頭で役割を引き継ぎました。これを毎年繰り返していたそうです。当然正確には引き継げませんから、いつまでも前任者に確認しなければいけません。これだけでも、町内会長を務めるのはうんざりします。

しかし、私には長年、マニュアルを作成してきた実績があります。幼稚園のPTA会長を務めたときも最後は「PTA会長のお仕事」というマニュアルを作って後任に引き継ぎをしました。

1年間、自治会運営の記録を小まめに取りながら、どういうフォームにしたらわかりやすいかを考えて「自治会長の仕事」と「総会・懇親会運営の手引き書」の2冊を作成しました。

この手引書を作成したおかげで、毎年2時間以上かかっていた引き継ぎは、30分以内になったそうです。
そして、最近は、若い世代の方が役割を担ってくださるようになりました。
隣の町内会の方からも、「あの資料を、よかったらいただけませんか?」と声をかけていただいたこともありました。

私が自治会長を務めた年は、8月に広島土砂災害がありました。私の地区は幸い大きな被害は出ませんでしたが、ずっと避難勧告が発令されていました。地区に住んでいる人の安否確認をする際に、良い意味で隣近所の方々のことが分かっているのは大切だと痛感しました。

だからこそ、面倒くさいから参加しない、大変だから役をやらないじゃなく、出来ることを持ち寄って、面倒くさくない、大変じゃないものに作り換えていくことが大事なんじゃないかな?と思っています。その方が、絶対に自分のためになるし、楽しいこと間違いなしですね!


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