自分の中にあるものでしか言葉にできない
緊急事態宣言のため、先月は自宅でオンラインの仕事が中心でしたが、一昨日から延期していた研修がはじまり、今月は外での仕事一色の1か月です。
一昨日、トワフレッシュ主催の2回目のセミナーが終わりました。
新しいことやスキルを学ぶのではなく、自分自身にしっかり向き合い、気持ちや考えを自分の言葉で話していただくことを中心にした3時間のセミナーです。
前回も今回も、研修講師としてのキャリアは異なりますが、みなさんから発せられる言葉の一つ一つに、その人らしさがにじみ出ていて、”素敵だな!”がずーっと連続していた6時間でした。
私たちがお伝えする内容もいくつかご用意していましたが、それをお伝えしたのは30~40分あまりだったのではないかと思います。
それ以外の時間は、
参加してくださった方に思いや考えを話していただき、
それに対して、私たちの思いや考えを伝えたり、話し合ったり…。
また、参加してくださった方からのご質問に私たちの考えをお伝えし、また話し合う の繰り返し。
参加してくださった方も、セミナーを開催した私たちも、これまでの経験や大切にしてきたことを振り返って、その場で言葉することが求められました。
1回目のときも、2回目のときも、参加者から出てきたコメントは、「自分の中にあるものでしか言葉にできない」ということ。
いくつ言葉にできたかというより、
一つ一つの言葉が
借り物ではなく自分自身と一致した言葉だったことに深く感動しました。
造語のようなオリジナルな言葉でなくても、その人がこれまで大切にしてこられたことをベースにしているから、馴染みの言葉であっても心に響くのです。ふわふわした耳障りの良いだけの言葉ではありませんでした。
大切にされているからこそ言葉が熱を持っていて、揺るぎないものであることが伝わってきました。
そして、みなさんのどの言葉も、人との関わりの中で、対話を重ねながら思いや考えを幾重にも編み込んである重みのあるものだったと感じました。
言葉は「言霊」とも言いますが、まさに言霊の応酬のような6時間だったなーと思いますし、時間が経てばたつほど私の中で共有した思いや考えがじわーっと広がっているような気がしています。
選んだ言葉でその人のことがわかります。
好かれるためではなく、共感してもらうためでもなく、「自分らしく生きている」ことが伝えられるように。
私自身、対話や経験を重ねながら、自分の中にあるものを熟成させていきたいと思っています。
参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。