わからない、できないからこそ行うべきたった一つのこと
1月21日に開催される、隆祥館書店さんのトークイベントのために、たくさんの皆さまが協力してくださっています。
出版してから、いつも惜しみなく助言や協力をしてくださっているのは、出版で大変お世話になった編集担当のTさんです。
「出版すること」は、自分の夢を叶えること(自分事)ですが、「商業出版」という形で実現するとなると、自分事ではなくなり、出版社の方との共同事業となります。
この本が、一冊でも多く、求めている人のもとに届き、読んで「なるほど!やってみよう!」と思ってもらえるよう、
相手を見定め、ラブレターを書くような気持ちで選んだ言葉を紡いでいくこと。
そして完成した本を、協力して必要な人のもとに届けていく。
その取り組みを出版社の方と一緒に行っていくのだということを執筆中も、今も、念頭に置いています。
初めての出版でしたから、全くわからないことばかりでした。また、自分が書いた原稿が、そのまま採用されて本になるわけではないことを知りました。
編集担当のTさんには、ずいぶん時間と負担をおかけしたと思っています。
書いて提出した内容と、編集後に戻ってきた内容の違い、その編集にかかった時間を見ると、その大変さがわかります。
執筆については、Tさんの指示に従って導いていただかなければいけないわけです。だから私が大切にしたことは、提出期限を守ることでした。
期限内に指示された項目や内容を書き上げて提出する。
修正があれば速やかに手直しする。
早くから出版日が決まっていて、印刷所への入稿日も知らされていました。
自分の本業のスケジュールと照らし合わせ、いつ、どの項目を書くかを決める。
移動時間でも、研修や講座を担当しているときも、常にアンテナを立て、関連することに触れたり、頭に浮かんだことはメモに書き出しておく。
そういう工夫や取り組みを行っていたから、研修や改善指導でタイトなスケジュールの中でも、期限内に、少しずつ書き進めていくことができました。
そのちょっとした準備が、「さあ、原稿を書こう」と思ったときに、「で、どう書こうか?」「何を書けばよいか?」と考えこむ時間を削減することにつながりました。
そして、自分自身が実践して成果を得てきたことなので、確信を持って書くことができました。
「完璧に、きちんと書こうと思って、期限ギリギリや、あれこれ理由をつけて期限を延ばされるより、多少曖昧な部分や矛盾する部分があっても、早く提出してもらうことで、加筆修正ができるし、それだけ内容の精度が上がります。『きちんと』より『早めに』が大事なんですよ」
ある編集者さんも、そうおっしゃっていました。
「スケジュールがタイトだったと思いますし、こちらも、あれこれ要望をたくさん出しましたが、弱音を吐かず応えて下さったことに感謝しています」
校了の終わった原稿が、印刷所に入稿した日に、Tさんがおっしゃってくださった言葉が忘れられません。
そして、今も気軽に相談に乗ってくださり、的確なアドバイスをいただいていることを、ありがたく幸せに思っています。
1月21日(土) 15時から17時
隆祥館書店さんで、リアル&リモートイベントを行います。
リモートで当日参加できない方も、お申し込みいただければ、後日、アーカイブ動画を送っていただけるそうです。
詳しくは、下記のブログにもご紹介しています。皆さまのご参加をお待ちしています。