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大切にしたい「誰と一緒に学ぶか?」

長引くコロナ感染の中、3度目の新入社員研修の時期が過ぎようとしています。

企業研修講師にとってこの3年は、大きな転換期だった方も多いと思います。それまでのリアル研修がオンライン研修に変わりました。

しかし私はコロナ感染以前も今も、全て研修は全てリアル(対面)で担当させていただいています。
コロナ感染拡大によって、オンライン研修が主流になったのは事実です。しかし、私は企業研修に関しては、これからもリアルでの研修にこだわって仕事に取り組むことに決めています。

自分自身が担当する仕事はコロナ感染以前と変わっていませんが、オンライン化が一気に進んだことで受けた恩恵がたくさんあります。
一番の恩恵は、出逢いの場が増えたことです。
オンラインでの交流会やセミナーに参加することで、多くの方との交流することが出来ました。

感染が拡大し始めた頃は、毎日のようにセミナーを受講したりZOOMでの交流会に参加したりしていました。
その結果、これまでの交流がさらに深まった方、直接お会いしての交流に発展した方、お仕事でご一緒した方…が増え、楽しく豊かな時間を過ごしています。
ただ所属しているだけでは交流の機会は訪れません。
高額なお金を支払ってセミナーを受講しても、確実に仕事の機会が得られる保証はありません。
大切なのは、自分自身がどう関わるか?どう働きかけるか?です。

3年前にコロナ感染が拡大したときには、誰もが「これからどうなるんだろう?」と危機感を持ちました。
しかし、3年経った今、危機をチャンスだと捉えて積極的に活動した人と、変化に翻弄されている人や危機感に慣れてしまった人の差が生じてきたように思います。
私は、コロナ感染以前から、仕事のスタイルをほとんど変えていませんが、仕事のスタイルを変えなくてもいいように、新たな取り組みや工夫を駆使しています。

オンライン上の交流もその一つです。
「会って楽しく交流すること」から「これからを見据えて一緒に楽しく学ぶこと」を目的に、昨年6月から勉強会を持っています。
昨年6月から月1回のペースで開催している勉強会はもうすぐ1年になろうとしています。
今年1月からもう一つ、勉強会を開催し始めました。
そして、来月から勉強会はもう一つ増えます。

「セミナー」ではなく「勉強会」を行っているのは、気の置けない仲間と、心地の良さを味わいながら、お互いの気づきを掛け合わせ、質の高い内容に引き上げたいと思ったからです。

・交流したことのない方と「はじめまして~」から学びを深めることはしたくない。
・同じ団体などに所属していても、考え方や捉え方の異なる人とは一緒に学びたくない。
・上っ面のスキルや知識だけをかっさらっていくような方と同じ空間の共有はまっぴらごめん

オンラインでの交流が増えるにつれ、同じことを生業にしていても、自分との違和感を感じるようになったのも事実です。

コロナ感染拡大は、私にたくさんの恩恵を与えてくれただけでなく、豊かな時間の過ごし方や人との関わり方について考えるきっかけを与えてくれました。

これからは、仕事も交流も勉強会も、大きく拡大することよりも、
限られた中で、密度の濃い時間と内容を共有して高め合いながら、
これまで培ってきたものに磨きをかけ、必要としている方に少しずつプレゼントしていきたいと考えています。


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