参考にさせていただいた記事
要点
応募要項
▶選考委員
今野緒雪、似鳥鶏、三浦しをん、丑尾健太郎(2024年ノベル大賞より)
▶応募資格
性別・年齢・プロアマ不問
▶募集原稿
日本語で書かれた小説で、幅広く楽しめるエンターテインメント作品。
自作、未発表のものに限ります。
▶応募規定
・小説原稿は1枚あたり40文字×32行で、80~130枚まで。
・800文字~2000文字程度のあらすじを作成してください。
・応募は一人3作品までとなります。
原稿、あらすじは、word・テキストファイル(ファイルの拡張子が「.docx」または「.txt」)でお願いします。
▶応募受付
応募フォームに必要事項を記入の上、ご応募ください。
※郵送による応募は受け付けておりません。
・応募受付後につきまして
応募受付が正常に行われた場合、「確認メール」をさしあげます。
「応募受付番号」はお問い合わせの際に必要となりますので、必ず控えてください。
2回以上同じ作品を投稿された場合は「先にご応募された作品を採用」という形で対応いたします。
データの破損などでご応募いただいた原稿が判読できないなどの場合は、その旨メールにてご連絡さしあげます。指定する期日までにご返信ください。
▶応募締切
2025年1月10日 23時59分まで
▶賞と賞金
大賞/賞金300万円 準大賞/賞金100万円 佳作/賞金50万円
※賞金はすべて税込です。書籍刊行の際は、賞金とは別に当社規定の印税をお支払いいたします。
▶入選発表
オレンジ文庫公式サイト等で2025年8月下旬に発表。
入選後 受賞作を加筆修正、または新作での文庫デビューを確約いたします。
▶評価シート
について 評価シートは三次選考を通過した作品のみを対象として、ご登録いただいたメールアドレスに送付いたします。
▶諸注意
ほかの文学賞等で選考中の作品、入選した作品を応募することはできません。
選考に関するお問い合わせにはお答えできません。
応募された方の個人情報は厳重に管理し、本企画遂行以外の目的に利用することはありません。
応募規定外の作品は選考の対象外となります。また個別にご連絡いたしませんので、ご注意ください。
▶著作権について
応募作品の著作権は応募者に帰属します。
応募は、第三者の著作権その他の権利を侵害したり、そのおそれがないと認められる作品に限ります。第三者から盗作等の指摘を受けた場合は、すべて応募者ご自身でご対応いただきます。
応募作品が受賞した場合、受賞者は著作者人格権を行使しないものとし、集英社は受賞作品を誌面・電子書籍等に掲載するにあたって、その一部の変更をお願いする場合があります。
受賞作品の出版、電子配信その他の二次的利用については、集英社が独占的に許諾を受けるものとします。(著作権法第27条および第28条に規定する権利を含む)ただし、これら条件の詳細については、別途、応募者と集英社で個別に取り決めるものとします。
▶主催
(株)集英社
公益財団法人 一ツ橋文芸教育振興会
▼ノベル大賞 歴代受賞作
2021年度(通算第52回)
大賞:『シラナイカナコ』- 佐久間泉
準大賞:『花は愛しき死者たちのために』-花村はづき
2022年度(通算第53回)
大賞:『早乙女さん、特務です』- 森かおる(「このビル、空きはありません!」に改題)
カズレーサー賞:『双蛇に嫁す』- 氏家仮名子
2023年度(通算54回目)
大賞:該当無し
優秀賞:『甘いたぬきは山の向こう』- 西東子(「天狐のテンコと葵くん」に改題)
優秀賞:『レディ・ファントムと灰色の夢』- 栢山シキ
佳作:『私のマリア』- 東雲めめ子
▼集英社が行っているほかの文学賞の直近回受賞作
小説すばる新人賞
青波杏『楊花の歌』
逢崎遊『正しき地図の裏側より』(遡上の魚)
水無月神野『我拶もん』
須藤アンナ『グッナイ・ナタリー・クローバー』
集英社ライトノベル新人賞
お茶ねこ『勇者の弟子を派遣します』
Praiseぽぽん『ただし探偵は魔女であるものとする』
集英社オレンジ文庫 短編小説新人賞
【第230回受賞作】
白坂小深『転生したら超つまらないOLになってしまったと嘆く人物が、私の後輩になった件』
本江蛹子『望月の下人語る』
【第231回受賞作】
山田麻矢『宝くじの行方』
つなべ夏『夏の橋渡り』
☃Note主のひとこと☃
集英社はライトノベルとそれ以外でキッパリカテゴリ分けがされているようですね。
ノベル大賞は割と間口広めですが、なろう系のようなライトノベルは受賞していないので、避けた方が無難。
編集側コメント
「講評指摘傾向」、もしくは項目内の選評をご参照ください。
受賞者コメント
柳井はづき氏
長いので抜粋。
Q.文学賞やインターネットへの投稿歴を教えてください。
小学校6年生(12歳?)のとき、小学館主催の「12歳の文学賞」に応募したのが最初です。それ以前から「小説家になるには何かの賞に応募しなければいけないらしい」くらいの認識はあったのですが、朝のニュース番組か何かでこの賞が紹介されていて、受賞者の男の子が小学生で作家デビューしているのを見て「これは出すしかない」と思いました。なお結果は箸にも棒にも引っかからず、1次選考で落選です。中学高校の間は田辺聖子文学館が主催しているジュニア文学賞へ応募を重ねていました。(この頃に雑誌コバルトを読んでいて短編小説新人賞のことを知り、「いつかは自分も」と思っているうちに休刊になってしまったので、当時はだいぶヘコみました……)
集英社の新人賞への投稿は、大学2年生の時に応募した第194回短編小説新人賞が初めてです。その後、文藝春秋社のオール読物新人賞へも1度だけ別の名前で応募しました。長編に苦手意識があったので、100枚以下の短編で応募できる賞にばかり投稿していました。ノベル大賞に応募したのは今回が初めてです。
ネット公開は性に合わなかったようで、アカウントは作りましたが1作投稿したきり更新がありません。
Q.投稿生活中一番思い出に残っているエピソードはありますか。
選考の結果が出た時のことは全て印象深いですが、短編小説新人賞で最終選考に残った時のことが一番思い出に残っています。なぜかサークルの部室で夜ひとりきりのタイミングだったのですが、結果発表のページを開いて自分の作品を見つけた瞬間でっかい声が出ました。三浦しをん先生が、プロの編集者の方々が、自分の書いた小説を読み批評までして下さるなんて、こんな嬉しいことがあっていいのかとひとしきり悶えました。この時に頂いたアドバイスと、なんとなく生まれた「やれるかもしれない」という自信が、その後投稿を重ねていく原動力になったので本当に感謝しています。
Q.受賞作を書こうと思ったきっかけは?
デュマ・フィスの『椿姫』の序盤に、見ず知らずの女性のお墓をとても愛しんで大切に世話している墓守が登場するのですが、そこから「恋した死者に毎朝花を捧げる年若い墓守」という映像が浮かんだのがきっかけです。
Q.受賞作は、小説を書き始めてから何作目ですか。
小説を書き始めてからは覚えていませんが、新人賞に投稿を始めてからは4作目です。
Q.受賞作の執筆にはどのくらいの期間をかけましたか?
物凄く遅筆なうえに紆余曲折あって結局1年以上かかりました。
Q.受賞作を書いていて一番苦労したことは何ですか?
何につけても、辻褄を合わせなければならないところです。書きたいシーンは最初から決まっていたのですが、そこへ持っていくまでに無数の矛盾や疑問点が浮上し、それらを違和感なく理屈づける作業に苦労しました。また、主人公が思いのほか特殊な人間に育ってしまったので、自分とは全く異なる精神構造をもつ人間の感情がどのように変化していくのか、想像するのに骨が折れました。
Q.執筆スタイルを教えてください。
コツコツやるのが苦手すぎるので、締切を決めたものについては書けるときに一気に書くパターンが多いです。
Q.執筆環境を教えてください。
ノートPCで、Wordを原稿用紙設定にして書いています。思いついた展開や文章・台詞はスマホのメモ帳に残してあるので、適宜参照します。
執筆するのに決まった場所は特にありませんが、自宅以外だとファミレスが多いです。
Q.月に何冊くらい本を読みますか?
コンスタントに読める方ではなく、おまけに何冊も併読する悪癖があるので、本当に月によってバラバラです。平均すると4、5冊くらい……? 殆どが小説です。青空文庫もよく利用しています。怪奇・幻想・耽美な雰囲気のある作品が好きなので、最近はそういうジャンルに偏りがちです。
Q.どんな時にアイデアが浮かびやすいですか?
シャワーを浴びている時や、自転車で移動している時など、他に何も出来ないタイミングが多いです。また、本や漫画、アニメ、映画など、作品を鑑賞しているときに連想ゲームのようにアイデアが浮かんでくることもあります。
Q.キャラ、ストーリー、シーンなど、どの要素から物語を作りますか?
まずシーンが浮かんで、そこからストーリーを考えるパターンが多いです。
Q.設定を考えてから書くタイプ? 書きながら設定を考えるタイプ?
設定を作ってから書くタイプだと思っているのですが、書いているうちに出現する設定の方が多いような気もします。
Q.小説を書くときにこだわっていることはありますか?
文章のリズムは気にするようにしています。同じ表現が続かないようにしたり、逆に対句のように繰り返してみたり。朗読したときに映える文章になれば良いなと思っています。また視覚的にもわかりやすいよう、漢字が続かないようにするとか。どこに読点をつけるか、どの字を開くかで、ずっと同じ文章ばかり眺めていることもあります。
Q.書き終わった小説は自分で読み返しますか?
作業を始めるときに毎回それまでの部分を読み返すようにしているので、受賞作も数え切れないほど読み返しました。ただ締切ギリギリまで書いていたので、終盤に近づくにつれ読み返す回数が減り、推敲が疎かになったことが今でも心残りです。
Q.大好きな作家を三人教えてください。
京極夏彦先生、森見登美彦先生、あと時代は遡りますが江戸川乱歩が好きです。
Q.大好きな小説を三つ教えてください。
京極夏彦『姑獲鳥の夏』、森見登美彦『宵山万華鏡』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』
Q.小説以外で大好きな作品を三つ教えてください。
ミュージカル「オペラ座の怪人」、映画「ルパン三世 カリオストロの城」、アニメ「ユーリ!!! on ICE」
Q.作家を目指して投稿を考えている方に、アドバイス等あればお願いします!
一度書き始めた作品は時間がかかっても最後まで書き上げたほうがいいです。これは私自身が強く感じたことですし、実際に編集者の方も仰っていたことなので、結構信憑性が高いです。先が続かないという難関を一つ乗り越えるたびに、確実に書く力は上がっています。それに、その物語にエンドマークをつけることが出来るのは書き始めた人だけですから。自分の作品に思い入れをもって向き合うのが大切なのではないかと思います。
あとはもうとにかく「書き続けてください」。これに尽きます。
森ノ薫氏
あんまりノベル大賞に関係ない内容ですが、記事リンクを置いておきます。
傾向
短編賞のゲスト選考員になった青木祐子さんはハッキリと「そしてこの賞はとても緩いです。エンタテインメント小説で、読者は女性が中心、軽い読み口のもの、というような制限はありますが、もともとコバルト文庫は少女に支持されるものでありさえすればジャンルは不問だったのです」と言っている。短編賞での話ではありますが、このスタンスはノベル大賞にも引き継がれていると予想される。
ほかに参考までに、
ノベル大賞でなく、短編小説新人賞の方ですが、「創作沼」様の記事リンクを記載します。
講評指摘傾向
上記4記事、最終選考作品5本に向けた選考委員による選評について、それぞれ指摘点をまとめるようチャットGPTに指示したもの。正確性は期待しないよう。
▶三浦しをん氏
▶今野緒雪氏
▶似鳥鶏氏
▶丑尾健太郎氏