「推しはそんなこと言わない」から一次創作することにした
最近、一次創作熱が再燃した。これが面白い。「俺の考えた最強の彼」に「俺が考えた最強のヒロイン」を愛させることができる。
きっかけは、例の如く某推しの二次創作ネタを考えていた時だった。
ふと書きたいシチュエーションが浮かんだのだが、どうにも推しのイメージと合致しない。
二次創作を嗜むものならば誰しもが悩むであろうアレである。
「推しはそんなこと言わない」問題である。
私もよくその狭間で頭を悩ませるが、二次創作など妄想の産物なのだからと、ていやっと書いてしまうこともある。
「推しはそんなこと言わない」が、「それはそれとして言わせたい」からである。
よく鉄板ネタで「◯◯しないと出られない部屋」なんかがあったりするが、あれが最たるものだと思う。
つまり、「推しはそんなこと言わない」が、言っていただきたいので、「言わざるを得ない外的要因」を用意してやるのである。
しかし、今回の設定はどうにも推しからかけ離れ過ぎているように感じる。
どう足掻いても、推しに言わせたいことを言わせるシチュエーションが用意できない。
ないのなら、作ってしまえ、ホトトギス。
結論として、言わせたいことを言うような「推し」を新たに作ることにした。逆転の発想である。
私は、過去のノートでも触れたが、一次創作もぼちぼち嗜んでいた者である。
そこで、折角ならばと、これでもかと私の癖を属性モリモリにした「新推し」を作成し、こちらも私の癖をゴリゴリに盛った「最強のヒロイン」を作り上げた。
世界観を設定して、二人の愛をサポートしてくれそうなサブキャラも生み出して、冒頭から最終話までのプロットも作成、今回は起承転結構造にした。その方が組み立てやすい。多分13万字強になるはずだ。
よし、と書き始めた。
キャラが勝手なことをし始めた。全然言うことを聞かない。サブキャラが出張る出張る。ヒロインが奔放すぎる。
推し! 苦悩してないでもっとヒロインを溺愛してくれ! 真面目で堅物なのは良いことだが、ていうかそのように作ったが、それでももっと頑張って押してくれ! そのヒロインは愛を知らないぞ!
……という具合に毎日書いている。プロットは完成していて、私の頭の中から生み出されているはずであるのに、私の意図しない会話が繰り広げられていく。先週土曜に無から作り上げた世界が、既に5万字目の前にある。
これは面白い遊びを見つけてしまった。
以前に一次創作をしていた時は、短編や書きたいシチュエーションにクローズアップしたものが多かったためか、なかなかこうはならなかった。
もしかすると私のキャラクター想像力や文章力、もしくは妄想力が上がったのかもしれない。そうだと嬉しい。
それにしても、本当に燃費がいい。
二次創作をしていた時も思ったが、自分の癖を自分で供給して自分で喜んでいるのだから、自己完結が過ぎる。我ながら、一人遊びレベルが高い。
折角なので、どこかに投稿してみようかな、とか思っている。
私の癖は、誰かの癖かもしれない。何処かの誰かの癖を満たせたら嬉しいことである。
ちょうどアルファポリスさんが恋愛小説大賞やってるから、そこへ載せたら読まれやすいかな、どうかな。サイトの雰囲気とあまり合ってないような気もするな。でも支部って一次創作読まれづらいのよね。ていうかコンテストは2月一杯か。書き終わるか? 特に起承転結の「転」の辺りは一話が重いぞ。
などと言うことをやりながら、とりあえず完結させてやろうと思って、暇があればキーボードを叩いている。
書きかけの二次創作中編も進めたい。
ガン◯ムの映画も観に行きたい。
創作とは面白いものだなと思う次第だ。
以上、オチも何もない近況報告の独り言である。