5勝1敗1雨 T-S24回戦(甲子園)
いやー、よく落とさなかったな。無我夢中で目一杯打球を追った前川。グラブから球がこぼれ落ちそうになっていた。フェンスにぶつかりながら、その衝撃もあったのに、打球を掴んで離さなかった右京。あれがグラブから落ちていたら3点だったからね。さすがに厳しい試合展開になっただろう。今のタイガースなら、何とかなっていたかもしれないが、それでもギリギリだったと想像する。だから、本当に、心から、チームを救ってくれたプレーだったと思うよ。ありがとう。
守り勝った試合だった。前述の前川のシーズンに何度もないスーパープレーがあったが、3回表の中野のプレーも大きかった。村上のセカンドゴロは捕球前に大きく跳ねた。腰にあたりで捕球してゲッツーを狙う態勢だったのに、ジャンプしないと捕球出来ないくらいに跳ねた。あれはよく捕球したと思う。
大竹は慎重だった。細心の注意を払いながらも、もちろん生命線の内角攻めは失わない。初球の入りは特に注意していたと思う。大胆に行くところは大胆に、勝負を避ける局面では決して無理しないで歩かせる。勝てる投手の要素を備えている素晴らしいピッチャーです。伊藤将や村上が苦労している中で、彼の10勝は本当に立派だった。肩のクリーニング手術を受けて、シーズン当初は手探りだったが、ストレートの威力が増して、緩急が以前より有効に使えた。
読売がボコボコに打ち込まれたヤクルト打線を封じ込んだ。もちろん、ドームと甲子園では器が違うが、それでもタイガースの投手陣は素晴らしいと思う。6回大竹が投げ終えた後は7回から桐敷、ゲラ、岩崎と1イニングづつ投げた。全く危なげなかった。先発が6回まで投げてくれると4人衆のうちの1人が休めるのは大きい。
6日裏に2点を先制。無死満塁から前川の犠牲フライで先制。2点目は相手のバッテリーエラー。キャッチャーの中村が後逸して追加点が入った。これは実に大きかった。7回は森下のセンター前タイムリーで3点目。個人タイトルよりもチームの優勝を真っ先に考えているだろうが、取れるものは取ろうよ。近本は2割4分くらいだったのが2割9分ちかくまで上げて来て、最多安打争いもトップ。森下は打点王も狙えるよ。
水曜日のバンテリンドームは高橋宏の登板が予想される。高橋は前回の対戦で点を取られて防御率が悪化したでので、そのリベンジに来たんだろう。いいじゃないですか、相手が難敵だったら、それを乗り越えたらさらにチームは加速する。現に前に高橋と東を攻略してからチームは乗った。高橋を打つことは、才木のタイトル争いの援護射撃にもなる。今回も打ち崩しましょう。
勝負の7連戦を5勝1敗1雨と希望以上の成績で乗り切った。望外の数字だ。ゲリラ豪雨も味方してくれたかもしれない。私の想像を上回る戦いをしてくれている。本当に有難う。お願いする事はただ一つ。悔いのない戦いをして欲しい。