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女王のトランク/DV/あのケモノは人ではないので、

最近私がドハマりしてるコミック、『女王のトランク』。

この作品の素敵なところは、モブキャラがいないこと。だれもかれも、出てくる全ての人たちに、過去があり、人間関係がある。

そして悪役キャラにも、深い過去があって、憎みきれなかったりする。

あのマリエにしたって、自分が高貴な血筋の姫で、正統な女王であるというアイデンティティ以外になにもないから、多分、ハレカの出現に焦りと、理解できない不安に呑み込まれそうになって、実は内面では、溺れかかってるのじゃないかな?

もちろんやってることは許せないけど、同情してもいいかな、思ったりもする。

そして真実を見抜くソノダに、全てをあらわにされて、自我崩壊するのかな。

だとしたら、手に入れたいと思っていたそのソノダに引導を渡されるのだから、かなり、かわいそうかもしれない。

自業自得とは言うものの、甘やかされて道徳的な感情とか育たなかったと考えると、ある意味彼女も被害者かもしれない。なんて、考える。

そんな中、理解も同情もできないのが、ハレカの父。

とにかく、手を出すっていう時点で、人間ではないの。だから、キャラクター紹介でも、KEMONOって書いてある。

それでも私は理解したいと思って、「KEMONO」の過去を想像してみようと思った。けど、無理だった。

よくわかっていない言葉を使うのはよくないけれど、あのKEMONOはパーソナリティ障害の部類かもしれない。と、思った。

なんだろう、人と思って期待すると、こっちがひどい目に遭う。そういうことって、現実にもあるから、人をむやみに信頼したらいけない。

ちょっと哀しいポリシーかもだけど、私はそう思って今日も生きてるよ。

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