発達障害とは。
ストレートなタイトルにしてみる。
2ヶ月前から通い始めた保育園での個人面談で話題となった
運動会での息子の様子。
常に誰かしら先生が近くにいて見張っていた。
自分の椅子に座らず、先生の側から離れない。
・・・先生が離れない?どっち??
そんな話をしながら
「もしかして発達障害か?って夫婦で話してた」と笑いながら告げると
アラフィフの担任先生がすごい勢いで話を広げ出した。
「お父さんお母さんがそういう話を受け入れてくれて嬉しい」
どうやらやんわりこのトークテーマに持っていきたかったところに
私がしっかりと156キロストレート球を決め込んだようだ。
担任先生が言った。
「今、支援施設はお祭り屋台のようにぽんぽんぽんぽん出店してる」
「たくさんあるから。お子さんに合う支援を親御さんが探してあげて」
「餅は餅屋。プロに教育を受けた方がいい」
どうやら保育士はプロの餅屋ではないらしい(笑)
発達障害というものに対して知識もなにもない私たち夫婦は
「そうなのか。どうやったらそういう支援が受けられるのか調べないとね」
そんな話をしながら帰宅した。
でも、懇談がそんな話だったことを伝えた周囲からは
想像をはるかに超えた怒りが噴出した。
「そんなこと言われてかわいそうだったね」
「そんなわけないよ、普通の子と変わらないよ」
「今なんてそういう時期だよ。男の子だもん」
「うちはもっとひどい。そんなこと言ったらうちも発達障害だよ」
「そんなこと言ってくる保育士がそもそもおかしい」
「そんな園、信用できない」
私たちが鈍感?
「ふつう」ってなんだろう
「適正な発達」ってどんなんだろう
この子ひとりしか育ててないから、正直わからない。
いやだと怒り狂って奇声をあげることもあるし
怒られたことを3分後には忘れて繰り返すこともある
ただ、それに対してとんでもないストレスを感じることもないし
外の世界に連れて行くことを躊躇したこともなかった
それでも、
私たちには気付けない何かに先生は気づいたのかもしれない。
それならそれで、
息子が生きて行く上で、生きやすい方法をお互いに学べる場所があるなら
それはそれでいいんじゃないか
そう思っただけだったんだけど
親族、友人、みんな怒っちゃって。
どんどん収拾がつかなくなり、
結果として、別の園に転園をすることになった。
あの日、担任の先生に言われたあと、
すぐに調べて見つけた最寄りの支援センターに、診察の予約を入れた。
最短で2ヶ月先の予約だった。
でも
その診察も「行く必要はない」と周囲に言われている。
環境が変わればきっと落ち着く
いい先生がいる園だから、きっと落ち着く
年齢が上がれば落ち着く
実際に支援センターに子供を預けている方に聞くと、
診察は「できないこと」を調べ上げられるから。と言われた。
なにかしらの診断名をつけるために、徹底的にできないことを探すんだと。
それはそれで、ちょっと怖いなぁとは思った。
ただ、わたしはどこかまだ、
その予約の取り消しに踏み切ることができずにいる。
支援を受けることは、辛くかなしいことなのか。
できないことを知ることで、事前にカバーする方法を学べるのではないか。
できることを知ることができれば、もっと伸ばせるんじゃないのか。
スティーブジョブスもトムクルーズもさかなくんも
周りから見たら風変わりだし苦手なことがあったタイプ。
それでも好きを伸ばした結果、それが成功したパターンだ。
成功したから際立って見えるのも理解してるけど
好きを見つけてやれたらどんなにいいだろうかと思ってしまう。
それは私が
ずーーーーーっと 平均的 な人生だからなのか。
平均的な容姿
平均的な学歴
平均的な職歴
平均的な収入
平均的な生活
デコもボコもない自分。
海外では「ギフテッド」と呼ばれる特性
息子にも見つかればいいなと安易に思ってしまった
やっぱり私は育児に向かないのかなと
ぼんやり考えながら
寝息を立てる息子の頭をさすった。
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