永遠

通り過ぎた過去の
思い出の密度は
いつも
通り過ぎてから
大きくなる
わたしが愛したあなた
あなたが愛したわたし
ふたりの距離が
限りなく近かった
そんなことが
涙がでるほど
いとおしい
失ってはいけないと
しっていた
けれど
わかってはいなかったのだ
永遠に続くなら
それでよかった
けれど
ふたりがどれだけ近くにいても
重力で塞がれた出口からは
どこへもいけない気がして
永遠とは
あなただと思った
掴めないひかり
それでもわたしを照らすひかり

2024.08.29

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