ステッピーが連載100回目を迎えました。
こんにちは。
2回目の投稿です。
ウェブメディアのおどりびよりさんで連載中のイラストコラム「ステッピーの元チャンピオンに聞いてみた」が連載100回目を迎えました。
連載第1回目は2018年12月1日で、約4年間、月2回のペースで更新してきました。
ステッピーは、かつてのゆるキャラブームに乗って私が発案した社交ダンスのキャラクターです。
(ステッピーの誕生については、長くなるのでまた別の機会に...)
「元チャンピオンに聞いてみた」は「伝説のチャンピオン」という設定のスズメのキャラクターがステッピーに毎回ありがたい教えを説くというイラストコラムです。
おどりびよりは当時ダンスビュウの編集長だった山内さんが独立開業して始めたウェブメディアで、大会などを取材した記事や、結果の速報、ダンス業界の著名人のコラムなどが掲載されています。
サイトの立ち上げの際に私にも声がかかり寄稿することになったのですが、当時すでにダンスビュウでステッピーの漫画を連載していたので何か別のものをと考え、私がダンスや業界について思っていることを元チャンピオンの言葉を借り発信するイラストコラムという形にしました。
ステッピーの漫画はダンスビュウより以前にダンスファンという雑誌でも連載されていて、その頃から合わせると4〜5年間、毎月毎月、各話ごとに完結する話のネタを探している状態でした。(担当の編集者からのネタ出しなどは全く無い状態でした💦)
ですから新しく連載を始めるにあたって考えたのは、最初に「継続可能なスタイル」を作ってしまうこと。
新キャラである「元チャンピオン」は描きやすいデザインにして、背景は自分で撮った写真からトレースし、手描きを活かしたモノトーン調の絵柄に。またセリフも、自分で考えたものの他に、本やネットで感銘を受けたものから手直しをして掲載するという感じに・・・極力制作にかかるカロリーを減らすよう考えていきました。
メッセージとキャラクターの持つほんわかとした雰囲気を伝えることに注力し、他は削ぎ落としていく。時間をかければもっとクオリティの高いものを描くことはできるのですが、続かなければ意味がないし、他の活動にあてる時間が圧迫されてはストレスになってしまいます。
ウェブコンテンツらしいシニカルさや自分の意見も発信でき、かつ継続性を重視した手法で、自分とともに成長していけるコンテンツにデザインしました。
結果的に、同時期にスタートした他の連載がフェードアウトする中、「元チャンピオンに聞いてみた」は連載100回目を達成することができました。
新しいことを始める時には目的(目標)とそれを達成するための方法を熟考しなければいけません。
ステッピーの目的は「ダンスの普及活動」です。このイラストコラムはダンスが普及するまで、できるだけ長く継続しなければいけません。好きなだけ時間をかけて納得のいくクオリティの物にしたいという想いはありますが、そこは目的を見失わず、手段として最適な手数で仕上げます。
締め切りを守り、クオリティーを維持するのは、読者やクライアントからの信頼につながります。自分の創作活動を多くの人に届けるにはこの「信頼」が必要なんです。
ダンスイベントやYouTubeチャンネルなど近年のテクノロジーの発達で、個人や小規模な団体でもハイクオリティなコンテンツを発信することが可能になってます。たくさんの画期的なアイデアや企画が発表されますが、オーバークオリティ、オーバースペックが故に継続が困難になり消えていくコンテンツも多く見られます。
活動を広げていくためには、優先する事項を確認し適切な規模を見極め、時には勇気を持って質を落とすことも必要なのです。
ともあれ、ステッピーのファンの方とダンス愛好家の応援のおかげで、ここまで続けることができました。
「まだ見たことないよ」という方は是非、おどりびよりのサイトから「ステッピーの元チャンピオンに聞いてみた」ご覧ください。