カメハメハが通じない
ダンスの練習やレッスンでは複雑なアクションや微妙なニュアンスは、動いてみせるだけでなく言葉で補いながら相手に伝えます。
動きのイメージを一旦言葉に変換して相手に伝え、相手の体の中で動きに再変換してもらうわけですが、選んだ言葉が伝えたいイメージに対して適切か、相手がその言葉から同じイメージを共有できているか・・・できるだけ正確にイメージを伝えるためには相手の立場に立って慎重に言葉を選ばないといけません。
言葉のチョイスがうまくいっていないために練習やレッスンがうまくいっていないケースをよく目にします。
スタジオのスタッフの先生の話です。
何かダンスの動きを「ここは『かめはめ波』みたいに」と生徒さんに説明したのですが、その生徒さん80歳過ぎの方でドラゴンボールを見たことがなく、ハワイのカメハメハ大王のことだと思われて、全然話が伝わらなかったそうです。
「ダンスの相性が良い相手」は言い換えると「共通のボキャブラリーをたくさん持っている相手」ということ。
ダンスの上達には双方の語彙力が重要なんです。
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