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チームカラーに合わせたフェイスシールドを届ける活動
※この記事は、全文無料で閲覧可能です。
みなさん、はじめまして。
私はサッカーJ3リーグ・SC相模原のサポーターをしているだんちょ~(Twitter:@dancho_AML)と申します。
この記事はJリーグのサポーターが考えた”コロナ禍にできる社会支援活動”についてまとめたものです。
自己紹介の代わりと言ってはなんですが、普段の私のスタジアムでの活動について取材頂いた記事がございます。私が何者か気になる方はこちらをご覧頂ければと思います。
目に見えるカタチで感謝と応援の気持ちを届けたい
ついに再開が決まったJリーグ。再開を可能にした背景にはコロナ禍で、身も心も削りながら必死に社会を支えるために戦ってくれた医療従事者、エッセンシャルワーカーの皆さんの存在を忘れてはいけないと私は思います。
コロナと前線で戦い続ける皆さんに、最大限の感謝を伝え、そしてこの先も続くだろう戦いを応援・サポートしたい。その想いから私が得意としているものづくりを使ってできる支援として思いついたのが
”チームカラーに合わせたフェイスシールドをホームタウンに寄付する”
この活動でした。まずは私の応援しているSC相模原のホームタウン担当のスタッフに相談をし、チームカラーの緑色でできたフレームのフェイスシールドを相模原市で支援を必要とする方に寄付することを目標に活動をスタートしました。
フェイスシールドができるまで
”家庭用3Dプリンター”を使用し作製したフェイスシールドフレームを基に、シールド、ゴムバンドをセットにした消毒を行えば繰り返し使えるフェイスシールドキットをつくることにしました。
【キット内容(個別包装)】
・チームカラーに合わせたフェイスシールドフレーム
※フレームの3Dデータは神奈川大学・慶應義塾大学の合同プロジェクトFab Nurse Projectで公開されているデータを借用しています。
※フレーム色はフィラメントと呼ばれる細い線状のプラスティック系樹脂の色を変えればそれぞれのチームカラーに対応可、ただし一度に使える色は一色のみ。
・シールド(A4ラミネートフィルム:厚さ100μm)
・布製ゴムバンド(一般的な使い捨てマスクに使う素材と同じ)
3つのパーツそれぞれで消毒作業を行い200セットを個別包装を行いました。
【1セットあたりの材料費】
約40円
内訳:フレーム約20円、シールド約4円、ゴムバンド約4.5円
貼り付けテープ付きビニール袋9.5円
<選手・クラブスタッフの協力>
写真上から水野選手・富澤選手・上米良選手。ラミネート作業のご協力
この寄付の話をSC相模原に相談したところ、ありがたいことに選手にもキットの作製にご協力頂きました。写真には写っておりませんがホームタウン担当のクラブスタッフにも多くのご協力を頂きました。こうしてクラブとサポーターが想いを重ね、このコロナ禍を最前線で頑張る方たちへの感謝と応援の気持ちをこのキットに込め200セットを完成させました。
球団社長・選手と共に相模原市へ寄付
(写真中央に相模原市本村市長、右から二番目SC相模原小西社長、左から3番目上米良選手)
2020/5/26
相模原市役所の市長室へSC相模原小西社長、相模原市出身の上米良選手と共に訪問し、フェイスシールド200セットを本村市長に手渡しました。
寄付されたフェイスシールドは、6/1に再開を控えていた市内の小中学校に勤務される養護の先生にお使いいただくことになるそうです。
寄付して思ったこと
ほとんどを私一人で行う活動なのでしんどい
選手、クラブスタッフのご協力もありましたが、作業の大部分は私個人が行ってきました。更に作製に際し必要な材料費は全て私が負担をしている状態です。そのためこれを継続していくとなるとかなりシンドい状況です…
ダンボール2箱分だけどここまで感謝されるんだ
市長も通常業務の上にコロナ対策と大忙しのはずなのに、市長室にお呼びして頂くは、面会の場以外でも外ですれ違う職員さんに沢山の御礼の言葉を頂戴しました。もしもこの寄付がそこまで必要としていない支援だったらここまでの場をセッティング頂き、かつ沢山の御礼のお言葉を頂戴することにはならなかったと思います。
そして何より自分が行った事が直接、感謝の言葉として帰ってくることは素直に嬉しいことです。
地元出身Jリーガーはスゴい!
とても短い面会のお時間でしたがその時間の多くは市長や職員さんが地元出身の上米良選手とのサッカーの話から近所の話で進み、大変盛り上がっておりました。その話をする市長や職員の皆さんの様子はさながら遠い親戚の子を見ているかのようでした。相模原市民でもないただのサポーターである私だけで来ていたらきっともっと淡白な対応だったはずです。
(写真一番手前が上米良選手)
ただの物資支援ではなく、心の支援
今回の寄付を通じて、支援はまだまだ行き届いていない現状が分かりました。そのような状況なので、できる限り迅速に沢山の物資を届けることが大事なのは誰でも分かることかと思います。ですがこの寄付を通じて感じたたもう一つ大事なことは、困っている時に手を差し伸べてくれる人がいるよ!って感じてもらうことでした。
残念ながら個人ベースの活動なので企業のような生産能力はありません。しかしその代わりに小さな声に耳を傾けることはできると思うのです。小さな声に耳を貸し、その人に寄り添うような心の支援がもっと必要だと感じました。
Jリーグの再開が決まったから支援は終わりでいいのか?
Jリーグはじめ様々なスポーツイベントが再開に向け動き出したからといって、コロナ禍で身を削り働く人たちの状況はすぐには変わらないです。それどころか観客をスタジアムに集めることになった場合にはスタジアムでの感染リスクをゼロにできない以上で医療現場には不安を与えることにもなりかねません。
一方我々のようなサポーターは当面、無観客試合での開催やアウェイゲームへの行動規制等が想定され本来注ぐはずだったエネルギーを全てチームに向けることが難しい現状です。
だったら、余ったエネルギーだけでも医療従事者はじめコロナ禍に社会を支えてくださる方たちに感謝と応援という想いに変えて届け続けることは必要なことではないでしょうか。自分たちが楽しみを取り戻すことができたらあとのことはどうでも良いとはいかないはずです。
とはいえいきなり多くの事もできませんから、今できることをちょっとずつで良いと思います。空いている時間を使って作るフェイスシールドを届けることで大変な状況にいる人達を引き続き応援していきたいです。
Jリーグクラブの応援にもつなげたい
Jリーグに関わる人が感謝を忘れてはいけないと思う一方で、コロナ禍では全国のJリーグクラブもカテゴリの差こそあれ厳しい運営を強いられていることかと思います。
直接的でないにしろこの活動がクラブを応援することに繋がるのを期待したいです。例えば、この活動を次のような見方を変えて捉えることはできないでしょうか?
クラブ運営だけで大変なクラブに代わり、
地域で今必要とされている支援をサポーターが先頭に立って行う。
そういう形で活動を進めていく中で、寄付した先から一人でもその時の御礼の気持ちがいつか地元クラブを応援する気持ちに変わってくれたらそれこそがクラブの力になるはずです。
相模原だけでなくJリーグ界全体に広がってほしい
感謝と応援の気持ちを届け続けたいという思いは、何も相模原に限った話ではありません。もしかしたらこの先本格的な第二、第三波の到来で物資が逼迫する状況がどこかで起きるかもしれない。その時に地元がどうのなんて言っていられません。
とはいえ親戚も友達もいない地域にすぐに私も支援を行うのは難しいです。
そこで全国に散らばるJリーグのクラブとサポーターに協力をして頂くことで、支援を求めるより多くの人たちにフェイスシールドを届けられるのではないかと思ったのです。
寄付活動の今後について
上記に書いたとおり、ここで終わらせず少しずつでも支援の輪を拡げていきたいです。そう考えるようになってからフェイスシールドのフレームだけは色んなクラブとの連携に対応できるよう色を増やしながらちょっとずつ毎日作り続けています。
しかし、これらを現場にきちんとした形で届けるにはいくつものハードルがあります。やはり個人の活動には限界があるのでこれからは多くの方に助けをお借りし、一緒に活動を拡げていきたいと考えます。
現状の課題
1.フェイスシールドキットの製作費の捻出
2.キット作製・梱包の作業量
3.寄付先、クラブや選手とのマッチング
現状の課題をまとめると大きく3つに分けられます。
①資金の話です。
数が増えてくるとさすがに材料費全てを私一人で賄うのが難しくなります。また一日のフレーム製造数でみても一台の3Dプリンターには限界があります。欲を言わせていただけば賛同頂ける皆さんから少額のカンパを集めまとまった金額集めることができれば3Dプリンターの増台も行い。より沢山、より広い地域に寄付ができればと思っています。
②実作業の話です。
フレームは3Dプリンターが作ってくれますがシールド、ゴムバンドをフレームに合わせて穴あけや細断していくことは簡単な作業ではありますが数が増えれば結構な作業量です。しかしこれは皆さんのご自宅でも十分できることです。みなさんの『おうち時間』を少し分けて頂ければもっと効率よくフェイスシールドをつくることが可能になります。
③事務的な話です。
寄付が必要だと思われる機関などに黙って送りつけるわけにはいきません。どのようなフェイスシールドなのか機能を予め説明も必要でしょうし、必要な数を、どのタイミングにどのような受け渡し方法がよいのか?
些細なことのようですが、話をしておかないと結局せっかく気持ちを込めて届けたものも必要な人に届かずに終わることにもなりかねません。
また、このような確認作業に加えて
心の支援をより大きなものにするためにはクラブ・Jリーガーにも積極的に協力をお願いしたいと考えています。そうした場合の調整等が得意な方がいらっしゃるととても心強いです。
カンパのお願い
ここまで読み進めて下さった心優しき皆さんにお願いがあります。
チームカラーのフェイスシールドを届ける活動を応援するためのカンパにご協力頂けないでしょうか?
皆さんから頂いたカンパは
・フェイスシールドキットの材料購入
3Dプリンター用プラスティック原料1kg約3000円(フレーム約150個相当)
布製ゴムバンド100m巻約1500円
ラミネートフィルムA4 100枚 約800円
個別包装用ビニールパック 100枚約900円
・届ける際に必要な送料
・(集まる金額が大きければ)3Dプリンターの増台
現在私の使用している家庭用3Dプリンターであれば
ANYCUBIC社製 約40000円
こちらに使用させて頂きたいと思います。
<カンパの方法>
クレジットカードお持ちの方に限りますが、記事の最後に『記事を購入するボタン』をおして頂くと500円の記事購入代金がカンパとして支援できます。
<任意の金額での支援をお考えの方>
この記事の配信している『note』のクリエーター支援機能を使ってカンパを集めようと思います。場所はこの記事の一番下に”サポートをする”ボタンがあります。こちらからお願いします。
金額は100円・500円・1000円・任意の金額を打ち込む事も可能です。
noteへのアカウント登録とクレジットカード登録が必要なのでご面倒をおかけ致しますがお気持ちのある方是非ともご支援のほどよろしくお願い致します!
<製作補助や支援先との連絡等、協力に関しての連絡先>
TwitterのDMはフォロワー外からも受け取れるようにしていますし、なにより連絡がスムーズです。もしTwitter を使っていない方は、こちらのGoogleフォームに上記同様に協力の内容やご意見・お問い合わせを書いて送って頂けると幸いです。
追記:これまでの活動報告(6/30現在)
記事公開からこれまで皆様からカンパや寄贈品をたくさん頂きました。おかげでより多くのフェイスシールドを届ける事が可能になりました。
皆様のご支援、心より御礼申し上げます。
ありがとうございます。
引き続きのご支援宜しくお願い致します。
○カンパ総額○
97670円
○寄付実績○
1170個(発送予定を含む)
寄付先の詳細や寄贈品も含めた活動報告に関してのスプレッドシートを公開しております。
コチラをご覧ください。
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長文乱文にも関わらず最後までお付き合い下さったこと、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
皆様から頂いたカンパや協力に関する問い合わせに関して公に出しても問題ない情報に関しては随時Twitter やnoteを通じて発信をしていきますので、引き続き皆さんからの暖かいご協力よろしくお願い致します。
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