中島らも

中島らもから学んだ「良い文章の書き方」

中島らもの簡単な紹介

中島らもという作家を知っていますか?名門・灘中学校に8位の成績で入る頭脳を持ちながらも、酒やドラッグに溺れ破天荒な人生を歩み、2004年に亡くなりました。亡くなってから長い時間が経過した今も、彼の人間愛と自己嫌悪とプライドに満ちた退廃的世界観は色褪せていません。

中島らも流「いい文章の書き方」

中島らもの魅力や彼の作品のおもしろさを語ればキリがありません(笑)。なので今回は、発信する側としていつも心に留めている中島らもの名文を紹介したいと思います。突然の死によって未完となってしまった作品、『ロカ』からの抜粋です。

一番大事なのはその書き手にどうしても人に伝えたい事実、考え、想いが有るかどうかってことなんだ。溢れ返る想い、思考があってこそ”書く”という行為が必要になってくる。ただし、その想い自体が陳腐なものであれば、できる文章も当然駄文だ。
<中島らも『ロカ』より>

発信が習慣化してくると、最初は「手段」であったはずの発信はいつしか「目的」に姿を変えてしまうことがあります。そして発信が「目的」になってしまったとき、根底にあるべき「溢れかえる想い」をなくしてしまったり、見失ってしまうことも多い。だから、文章を書くとき、私はいつも「で、何が伝えたいの?」というところに立ち返ることにしています。

中島らもの作品は魅力に満ちていますが、それは彼の作品が彼の「溢れかえる想いを形にした」結果だからなのかな、なんて思ったり。

一発信者の自戒としての意味も込めて、誰かの心に刺さったらいいなと思ってシェアしてみました。『ロカ』についての記事もダンチブロードキャスティング上にあるので、気になったら覗いてみてください!


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