2024年 プロ野球シーズンを振り返る パ・リーグ編

1位 福岡ソフトバンクホークス
91勝、貯金42という独走状態でパ・リーグを悠々と制覇した貫禄の王鷹。
チームの中に本塁打王、打点王、首位打者、OPSトップ3独占、盗塁王、最優秀防御率、最多勝がいるのでそりゃそう。というかこれでも足りないと思えるほど。特にシーズン序盤でオスナや山川があまり機能しなかったのでどちらかといえば苦戦する予測を信じられないくらい覆してきた。先発陣は有原とモイネロを中心に据えて幅広く使い常に余裕を持たせていた印象で、みんな軒並み成績がいい。打撃部門でも投手部門でもほとんど隙のない戦いをしていた印象。柳田の離脱などをもろともせず、チャンスをもらった若手たちが次々と活躍していく様にも驚いた。こんなに何もかも上手くいく幸運年はあまりないだろう。


2位 北海道日本ハムファイターズ
チーム新庄がついにここまで登り詰めた!貯金を伸ばしたり無くしたりの乱高下の末、最終的に貯金15という堂々たる成績で終えた。セ・リーグならもうとんでもない熾烈な首位争いになってたはず。なんと捕手登録されてる選手たちだけで計158打点。これは嬉しい悲鳴。全出場した選手はいない代わりに多くの選手たちが伸び伸びと役割分担を果たした総力戦のお手本とも言えるチームになった。特に中盤辺りから清宮幸太郎がじわじわと頭角を現し、いつの間にか4番打者として万波と肩を並べる存在にまで成長したのがあまりにも大きい。来年こそはキャリアハイの20、といわず30本はいってほしい。完投できる先発たちの地盤がしっかり固められており、そりゃ強いに決まってる。来年は優勝候補として期待したい。

3位 千葉ロッテマリーンズ
上位に負けまくりBクラス相手だけ(特に西武)に大きな貯金を残した極端な鴨メンタルを発揮したカモメさん。どこか去年の巨人に似ている。Aクラスに残れたのはほぼ西武のおかgゴホッゴホッ! ベテランが多い中、佐々木朗希というスターと中堅らがチームを引っ張っていた印象。ただもう少し世代交代が進まないと佐々木がいなくなった時、非常に辛い状況に陥るだろう。打線はほぼソトとポランコのお陰様様といってもいい。それ以外特にいいとこなし。

4位 楽天ゴールデンイーグルス
Bクラスに沈んだものの、世代交代が順調に進んだチームの代表格といってもいいくらいのバランス能力で駆け抜けたシーズン。若手の躍進とベテランたちが上手く噛み合っていた。非常に来年への期待値が高いだけに今江監督の1年解任はちょっとどうなんだろう。フロントの考えが分からない…。誤算というかどうすればいいか頭を抱えるのが田中将大。甲子園からプロ野球、メジャーでずっと投げ続けて体がもう限界迎えてるのかもね…。

5位 オリックス・バファローズ
いやあ山本と山崎がいなくなっても流石にこれほど転落するとは想像してなかった。むしろ投手たちは全然悪くないしよく頑張った。問題なのは打線。あまりにも貧打。中日とほぼ同レベルといっていい。打の戦力はほぼ去年と変化ないのに(むしろ西川が加わったのに)なぜここまで落ちぶれてしまったのか。クリーンナップが全然機能しなかった1年。この負の要素をどう上向きに修正できるか現代野球の1番難しい課題に真剣に取り組まなければ来年もAクラス入りは厳しいだろう。

6位 埼玉西武ライオンズ
歴史的な大敗シーズンを送っちゃったね。それでも終盤は意地と粘りを見せて勝率2割台から.350まで押し上げたのはプラス材料だろう。チーム打率と得点数が圧倒的最下位なのが示している通り、一流選手たちの流出に対して育成が追いつかなくなってしまったのが大きな原因であり、松井稼頭央監督の責任というより球団の体質の問題が浮き彫りになった1年といっていい。かつて山賊打線として恐れられていた面影はなく、赤字でも大金を叩いて外部から持ってくるとかできないと苦しいままかも。投手陣はドラ1武内の活躍もあってさほど心配は無用。野手に全振りするしか!

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