見出し画像

B.O.L.T The LAST


2019年7月15日にスタートし、
2023年4月15日で幕を閉じた、

3年9ヶ月に渡るB.O.L.Tというロックアイドルグループの集大成のラストライブがありました。

そのライブは、B.O.L.Tの 持ち歌全36曲+1曲をフルパフォーマンスで披露する というとてつもないライブでした。

最後のエンドロールまで含めて約3時間20分の公演時間。短いナンバーが多いB.O.L.Tの楽曲群の特徴を最大限に、儚く美しいロックの世界が体現された完璧なセットリストだったと思います。
1曲1曲の繋ぎ方、止め方、ミキシング、いつもと違う歌い出し、フォーメーション。
レーベルと共に積み上げてきたこれまでのライブの答え全てがありました。今まで見てきたB.O.L.Tの「これだよこれ!」が惜しみなく発揮されていました。

THE B.O.L.T=THE WORLD=THE LAST

拙い方程式で表すとこんな感じ。

内藤るなさんがMCで言っていた「 楽しさが悲しさを上回る 」ライブにいいねを100億回おしたいです。こんな楽しいラストライブ、他にあるんでしょうか?
B.O.L.Tに投資してきた様々な応援が、お釣りがくるくらいの宝物として返ってきた気分です。

2019年7月15日、パシフィコ横浜で開催されたEVIL LINE FESにて初めて姿を表したB.O.L.T。
元ロッカジャポニカの内藤るな、高井千帆、平瀬美里。そこに当時小学5年生の青山菜花、白浜あやを加えた5人体制でデビューを飾り、ロック調のメロコア・生音を売りに始動しました。

その道のりは決して簡単なものじゃなく、ロッカジャポニカ時代とは曲調もかなり違く、公式HPやTwitter、Youtubeチャンネル、無料ファンクラブetcも全て1からスタートということで、メンバーにとっても先が見えない不安がたくさんあったはずです。

内藤るなさんがMCで「ロジャポとは曲調が変わって最初はあんまり受け入れてもらえなかった」と涙ながらに吐露していて、心が締め付けられそうな想いと共に否定もできない感情に支配されました。正直に僕もこの先のビジョンがあまり浮かばずにモヤモヤしていました。

そしてB.O.L.Tが始動してからわずか4ヶ月で平瀬美里さんが脱退し、どん底に突き落とされます。
特にみぃちゃん(平瀬さん)と仲が良かった高井千帆さんはこの時もう立ち直れないほど目の前が真っ暗になって前向きになれなかったとその辛い心境を語ったこともあります。

4人として新たなスタートを切ったB.O.L.T。
その時の僕の気持ちをつづった記事がありますので良かったら読んで見てください。

4人体制初のワンマンライブが世界を席巻した新型コロナウイルスの流行で延期。アイドルやスタプラメンバーも次々と感染者が出て、ライブ興行は大打撃のコロナ禍時代へと突入して当然ながらB.O.L.Tの活動にも多大な影響を与えました。

そんなこんなで先行きに不安しかない時代をメンバーはずっと前向きに発信し続けてファンを勇気づけて楽しませてくれました。メンバー自身が1番不安なのにも関わらず、笑顔と元気を届けてくれた4人には感謝しかありません。

その中で確立したスタイルが、「 B.O.L.Tはコールがなくてもめちゃくちゃ楽しい 」こと。
コールありきの沸き曲に苦戦するアイドルグループがたくさんいた状況で、B.O.L.Tはクラップを中心とした誰でもしやすい簡単な応援スタイルを積極的に取り入れていき、浪江での活動や春一などで次第に注目を浴びる存在になりファンを着実に増やしていきました。
マネージャーとして矢崎さんが地盤を作り、若手女性マネージャーが担当するようになってから現場はさらに活気を増したように思えます。キングのスタッフもとても接しやすくフレンドリーで、雰囲気はまさにアットホームでしたね。温かったです。

話が逸れたので、改めて今回のラストライブを1曲1曲振り返ってみたいと思います。

まずは、

1「星が降る街」作詞・作曲・編曲 安野勇太(HAWAIIAN6)
冒頭でB.O.L.TのMVが最新から過去へと遡る演出と共に、全ての原点となったこの曲から開幕。B.O.L.Tでメンバーと共に1番成長した楽曲でもあるでしょう。


2「ここから」作詞・作曲・編曲 藤田卓也
特別な日のみに大切に歌われてきたこの曲が2番目にくるという今までにない組み込み方に驚きました。


3「夜更けのプロローグ」作詞・作曲・編曲 磯部正文(HUSKING BEE)
ここまでの流れがB.O.L.Tで最初に発売されたCD、会場限定シングルの楽曲たちなんですよね。コール解禁によって盛大にシンガロングできるようになってからの感動は圧巻。おそらくこの3曲を連続でやることで、名前は出さないけど平瀬美里さんのいた5人時代の歴史を示唆しているのだと思います。


4「宙に浮くぐらい」作詞 桑原永江、作曲・編曲 GONGON(元B-DASH)
ここで4人体制初の楽曲。よく考えられていますね。すごく単純な楽曲ですけど、僕にとってこの曲は4人の原点であり、B.O.L.Tの未来を感じた楽曲でもあります(前述の過去記事参照)


5「Make Up」作詞 haruka 作曲・編曲 Hold Out Hope
既にメンバーは汗だく。「そんな困難なんて越えていけるわあたしなら 今夜どんな姿に化けようかな 目をそらさずにいて」の歌詞が示すように、今日のB.O.L.Tはすごいライブをするから目を離さず見てて!という意志を感じます。

6「D.T.F.」作詞 w-shun 、作曲・編曲 KNOCK OUT MONKEY
個人的に今回のMVPかもしれない。大人数のライブハウスでやりたかったあのDTFジャンプ。最後の着地音。こんなに心地よい音がこの世界に他にあるだろうか。否。最高の瞬間だった。

7「Don't Blink」作詞・作曲 jose、編曲 TOTALFAT
既に凄まじい熱気と声援に包まれた会場。ステージには何本ものドリンクの数。MCを挟んでからの食べ物がテーマのグルメドレー1発目。「どんぶり委員長」主題歌。

8「Yummy!」作詞・作曲 shun、編曲 TOTALFAT
みんな言いたかった「迎えにいくよ、あやちゃん!」あそこだけ声量がおかしかった笑(誉めてる)

9「More Fantastic」作詞・作曲・編曲 クボナオキ
グルメドレーの最後を飾った。このグルメ3銃士はキャッチーだからどのライブでも大活躍しましたね。「ごほうびごはん」主題歌。

10「JUST NOD」作詞 Chisa(Lucie, Too)桑原永江、作曲Chisa、編曲 Lucie, Too
止まることなく流れで刹那の楽曲がここに。あらゆる繋ぎ役として優秀。

11「Catch The Rainbow」作詞・作曲・編曲 ツキダタダシ
コロナ禍の影響を1番受けた楽曲。周りにお構いなくタオルを高く飛ばすの楽しかった。ちぃちゃん安定の変なとこにすっ飛ばしてた笑

12「SLEEPY BUSTERS」作詞 金城昌秀、作曲・編曲 愛はズボーン
あの「てってってれ」が約3年越しに帰ってきたwww笑ったし楽しかった笑 ほんとファンのノリというか、こういうふざけたとこもある雰囲気大好きです。

13「New Day Rising」作詞・作曲・編曲 どついたるねん
バカ騒ぎと青春の象徴のようなアンセムソング。肩組みってやっぱりいいよね。

14「BON-NO BORN」作詞 桑原永江、作曲・編曲 GONGON(元B-DASH)
こっちの水分量がドリンク1つじゃ明らかに足りない。メンバーもほんとギリギリを攻めながらライブをやっている感じ。MC挟んで第3幕。まだまだ止まらない沸き曲。

15「By My Side」作詞 haruka、作曲・編曲 Hold Out Hope
ここまで来てもまだ半分も披露してない強さ。By My Sideも大好きな曲。HOHしか勝たんのそれ。

16「未完成呼吸」作詞 只野菜摘、作曲・編曲 松崎兵太(SHANK)
ここからバラードタイム突入。体力と水分が枯渇してたので元も子もないこと言うと助かりました← 呼吸を整えるタイム。

17「Hear You」作詞・作曲 渡辺裕貴 編曲 SonoSheet
ワンマンライブではこの曲を聴かないと物足りないくらいの神曲。SonoSheetさんの楽曲に私たちは生かされています。

18「HOT CAKE」作詞・作曲 降谷建志(Dragon Ash)、編曲 Hold Out Hope
スタンドマイクによる振り付けなしのパフォーマンス。めちゃめちゃ良かった。今回の裏MVPレベルで良かった。

19「スーパースター」作詞・作曲 長沼秀典、編曲 VELTPUNCH
歌詞、空間を支配する想いの丈。スーパースターの持つ力は他とは違う色がある。まじの名曲。

20「axis」作詞 さぎぬまかな、前田甘露、作曲・編曲 松崎兵太(SHANK)
SHANKの松崎さんが提供して下さる楽曲もどれも素晴らしいし、SHANK知ってからよく聴いています。ありがとう。静寂と激情のロックナンバー。

21「雨のち晴れ」作詞・作曲・編曲 開花俊介
「明日から私たちが行く道にも、皆さんが行く道にも光が降り注ぐことを祈っています」なんていうか当日の天気も相まってこの日の為にあるような楽曲でした。ここから怒涛のノンストップラストスパートへ。

22「風を抱きしめて」作詞・作曲 Misaki、編曲 Special Thanks
童謡のようなフォークのような不思議な雰囲気が漂う、けどとても短いという不思議な曲。歌い方をすごく意識していると感じました。

23「わたし色のトビラ」作詞・作曲 さとうもか、編曲 谷川正憲(UNCAIN)
これもB.O.L.Tの中では特異な曲。さとうもかさんやUNCHAINといったジャズ・ソウル寄りのポップロック。

24「足音」作詞 相馬絵梨子、作曲 滝澤俊輔、編曲IKW
B.O.L.TのPOP期から長く愛されている良曲。どんな場面でも聴けるし、コールも入れやすい。何より歌詞の表現力が素晴らしい。なのちゃんが初めて歌い出しを任された曲です。

25「USHIRO-M-ETA-I」作詞 HASEGAWA、Ryo Shiraki、作曲 Ryo Shiraki、石川陽泉、編曲 石川陽泉
B.O.L.Tにも干され曲あります。そうこれです。この順番でやるのはちょっと意外でした。

26「Accent」作詞・作曲 Invisible Manners、編曲 長谷川大介(SUPA LOVE、元AquaTimez)
B.O.L.T最後の意味深すぎるシングル。これは今後いつ聴いても泣いてしまいそう。インビジさんが作ってくれたっていうのも嬉しすぎる。

27「Reborn」作詞 haruka、作曲・編曲 Hold
Out Hope

本当にB.O.L.Tにこの曲があるかないかだけでも後の評価が変わってきそうなレベルの超名曲。数々のアイドルソングでもこんな楽曲はなかなか登場しないでしょう。HOHしか勝たんなのそれ。

28「まわりみち」作詞 YouSee、作曲・編曲 松崎兵太(SHANK)
歌い出しが全員というメッセージ性が感じられる変則を見せたパフォーマンス。まわりみちは僕にとってB.O.L.Tで1番好きな曲です。

29「One Life」作詞・作曲・編曲 織田(POT)
はあエモい…メロコアの王道全てが詰まっている。NO B.O.L.T No Lifeを象徴するかのような名曲に育ちましたね。

30「淡い空」作詞 雪沢実花、作曲・編曲 開花俊介
続けてエモいやつ。この曲は当時ロジャポのシングルになる予定だったんじゃないかと噂されていましたね。切ない歌詞が心に染みます。

31「夕日の後の夜に」作詞 開花俊介・小山哉枝、作曲・編曲 開花俊介
さらにエモいやつ。なんでかなんも記憶にない。この曲やったっけってくらい覚えてない。なんで? 振りコピした記憶もない…なんで…() ※曲はとてもいいです。

32「夜を抜け出して」作詞・作曲 小林辰也、編曲 BACK LIFT
本編最後を締めくくるに相応しいエモの王者。Weatherつよつよを証明してしまったよね。いやすごいよ。B.O.L.T楽しすぎじゃん…

アンコール

33「寝具でSING A SONG」作詞 川さん、作曲 ダイスケ、編曲 PAN
そうだよ、このシンガロングを待っていた。これがライブだ。この一体感。これが僕が愛したB.O.L.Tのライブです。

34「Please Together」作詞・作曲・編曲 服部祐希
とても長い長い土下座。今までの感謝をたくさん詰め込んだような深い深い土下座。B.O.L.Tって面白いぞ!と言われた土下座。土下座は世界を救う。

35「スマイルフラワー」作詞・作曲 Misaki、編曲 Special Thanks
ゴリゴリのロック調なのに、現場はとても平和で優しいB.O.L.T。スマイルフラワーには、B.O.L.Tというグループを説明するに足りるイメージで満たされています。この現場が大好きだった。楽しかった。

36「OUR COLOR」作詞・作曲 渡辺裕貴、編曲 SonoSheet
カップリングなのにとんでもない曲があるぞとザワつかれてから約3年。もはや伝説として残るし、国家でいい。国家にしましょう。最後にコールできて本当に良かった。

ダブルアンコール

37「星が降る街」作詞・作曲・編曲 安野勇太(HAWAIIAN6)

有終の美とはこのこと。B.O.L.Tはもう哲学です。

↑記憶や物事を整理するのに音楽ナタリーを参考にしました。ぜひこちらも合わせて読んでみてください。

まとめ
内藤るな、高井千帆、青山菜花、白浜あや
3年9ヶ月。始動前のレッスンも含めるともっとかな。

まずはお疲れ様、本当によく頑張りましたと誉めてあげたいです。うまくいかないこともたくさんある中でチームとしてどんどん成長していき、4人のカラーがそれぞれの輝きを放ちながら融合して反応を起こしていくB.O.L.Tを応援してるのがとても楽しかったです。

この眩しいくらいの日々がもうなくなってしまうことは寂しいし、自分ももっと何かできたんじゃないかと悔やむ時もあります。

でもこのラストライブを観て僕が心から愛していたB.O.L.Tの姿を観れたことが何よりも嬉しかったです。

なんでB.O.L.Tが大好きだったというと、やっぱりこの4人だったから。この4人じゃなきゃ成り立たない世界があったから。ロジャポの時と全く同じような大好きな気持ちで終われた奇跡のようなチームでした。

個人個人への気持ちは、メンバーが挨拶の時にだいたい言ってくれてたので僕が言ったところで二番煎じになりそうでやめておきます。ちゃんとした気持ちはお手紙にしたためておきました💌

B.O.L.Tという青春の1ページは永遠です。きっと1ページどころじゃ足りないですね。

今までありがとうございました!!!!


チームB.O.L.T最強

https://twitter.com/bolt715official/status/1647253947567198210?t=QIGgjZk6L4vC99EG9wuFBA&s=19

また会える日まで✌️🌸

いいなと思ったら応援しよう!