見出し画像

いつもと違う年末年始

ここ数年の年末年始は、家族とこんな風に過ごすのが定番。

大晦日
なんとなく紅白歌合戦を眺めつつ、年越しそば。

元旦
ニューイヤー駅伝を見ながら、京風白みそお雑煮。
お昼にお節をあけ、シャンパンか日本酒を。
夜は、芸能人格付けチェック。

2日は、すましのお雑煮と箱根駅伝。
3日は、おぜんざいと箱根駅伝。

それが今年は、大晦日から違う風情に。

旧ジャニーズの面々が出場しなくなった紅白。
その代わり、流行ったアニメの主題歌なんかが増えた。
よく知らない曲が増えて、そそられず、WBCの番組なんかを見てた。
紅白のない大晦日だった。

元旦は、途中までは順調だった。
ニューイヤー駅伝を見終わって、ゆっくりしていた時にそれは起こった。
スマホがビービー鳴り出して、地震でも来るのか?と思ったら、ゆーらゆーらと長い時間家が揺れた。
そしたら、かけてたテレビ番組が、一斉に地震速報に変わり、津波喚起まで。
その後も余震は続き、テレビのお正月番組はすべて飛んだ。

こんな時、その定番の過ごし方を崩されて、そんな場合ではないとわかっていても、イラっとしたりもやっとしたりする自分がいる。
年始早々、大変な思いをしている人がいると言うのに、それより自分のテレビかい!と突っ込みながら、「明日の箱根駅伝はなくなったりしないよね?」と、そんな心配をしてしまう。

何度も入る地震速報に、早く止まってあげて、と願う。
津波、たいしたことありませんように。
能登の人たちのを思いながら、眠りにつく。

2日、起きたら、箱根駅伝をしていて、ホッと安堵する。
楽しみにしていたテレビが見れる安心と、あの後、地震も落ち着いて行ったんだな、と言う安心。
しかし同時に、地震の爪痕も映し出される。

風邪の咳に苦しみつつも、箱根駅伝を楽しんでいる自分と、それを申し訳なく思う自分。
一体なんて年の始まりなんだ、と思っていたら、飛行機の大炎上のニュースが。

テレビで地震と炎上の惨状を見て、やるせない気持ちになるが、私の周りは平常に戻っていく。
普通に戻っていくことが、どれだけありがたいことなのか。
こういうことがあると思い知らされる。

飛んでしまったお正月番組は、また放送される機会もあるだろう。
大ごとが起こっているときに、テレビ番組を気にしてしまった自分の小ささ、自分勝手さに気付かされた新年。
そして、今も時々鳴る地震速報。

被災地の皆さんの安全と復興を、切に願いつつ、そして私は明日また、箱根駅伝の復路を見る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?